これまで、「クソ客」について何度か書いてきた。
「クソ客」というのは、接客業をしない人には想像しづらいかもしれないが、
まあだいたい下記の動画みたいな客のことだ。
うんうん、どれも容易に情景が想像できるぞ。
クソ客の行動パターンはだいたい同じだからな。
クソ客大国日本では、もはや日常的情景とさえ言えるかもしれない。
番組によると、旅館業ではこのようなクソ客は50~60代に多いらしい。
性別では「おっさん75%:おばはん25%」らしく、
私は旅館業はやっていないが、私の業種の経験でもだいたいそんな感じかなと思う。
このような客について、ホリエモンだったかひろゆきだったか忘れたが、
「所属会社での職位を、自分の偉さだと勘違いしてしまった人の末路」
みたいに言っていた。
======================
ところで、このようなクソ客は、
私がたびたび指摘している「★1レビュー」をほのめかし、
脅しに使うことが多い。
一方的に嘘や悪評を書き込めるネットレビューは、
クソ客にとってはまさに最高の「神ツール」となっており、
レビューツールの罪は重いと私は思う。
・・・てゆうか、この期におよんで
「著しく悪質な客は、例外的に宿泊拒否をしてもいいことにします」
なんていう時代に遅れまくった法律を作って喜んでる国会議員には、
もはや絶望しかないな。
さすがクソ客と非常によく似た雰囲気を持つ国会議員だけのことはある。
(ちなみに地方議員はもっと似てるけどな)
==========================
さて、以上のような話の流れだと、この後は
「クソ客対策をどうするべきか」的な話になっていき、
私のやり方(=客に厳しくする)を述べていくという流れになりそうだが、
それはなんか、もう書くのが飽きてきた。
なのでここからちょっと話を変えて、IQの話をしてみる。
なぜIQの話かというと、私はつねづね
「クソ客とIQには、やや複雑だが密接な関連性がある」
と考えており、
ある意味、ちょっとおもしろいかもしれない研究対象なのだ。
てことで、まずは岡田斗司夫の動画をひとつ紹介しよう。
岡田動画はおもしろいので全部見てもらってもいいのだが、
さすがに長すぎるので、このアホブログを読み進めるための要点は後述する。
だから時間がない方はサムネだけ見てパスしてもらっても差し支えはない。
アホブログ的要点1:
社会ではIQ70以下は保護対象として手帳をもらえることになっているのだが、
IQ130(2%)の人がいるってことは、IQ70の人も同じだけいるということで、
IQ145(0.2%)の人がいるってことは、IQ55の人も同じだけいるということで、
たくさんの客を相手にしてれば、毎日数人はこれらの人と会うということ。
(下の図では、人種差別的な話は無視して、ただの分布形状図として見てください)
アホブログ的要点2:
IQは男女の違いがすごく大きい。
平均値はだいたい同じくらいなのだが、
オスのほうが広い範囲に分散しているという
けっこう重大な特徴があるらしい。
ここまで岡田動画の話
============
ここから私の見解
私は先ほどIQの話とクソ客問題とは密接に関連していると書いたが、
だがしかし、単純に「アホ=クソ客」という早とちりをしてはいけない。
そうではなく重要なのは、これから以下に述べるように、
2つのゾーンでそれぞれ起こる現象の複合問題ということなのだ。
冒頭のカスハラ動画に登場するようなクソ客には、
威張ったE型
みたいな感じの奴も多かっただろう?
それらの人間は、必ずしも頭が悪いということはない。
上の図で言うところの「ゾーンB」(高知能クソ客)
にあたる人たちで、むしろIQはやや高めであり、
ちょっとした役職とか地位とかを持っていることが多い。
これをホリエモン的に言うと、
「所属会社での職位を、自分の偉さだと勘違いしてしまった人の末路」
とか
「IQ115~120ぐらいの奴が一番タチが悪い」
ということになるわけである。
実際、私もサービス業に軸足を置いていた頃は、
そういう傾向があると思っていた。
わりと中途半端な地位を持つ、
たとえば信用金庫の支店長とかのおっさんが、
「おい、俺を誰だと思ってるんだ?支店長だぞ?」
みたいな感じで痛々しく暴れるケースが多いのだ。
(小者ほど威張るの法則)
この種のタイプは、
普段はひたすらヘコヘコとゴマスリばかりしている奴が多く、
そのストレスのはけ口として、店員に八つ当たりしたりしがちである。
そして、そのような姿はたいへんに見苦しいので、
こうしてニュースで批判されたりするわけである。
* * *
上記のようなのは、まあ考えやすい構図であり理解しやすいのだが、
これだけでカスハラを理解したと思うのは早計である。
私は近年はネットで製品を売ったりすることが多くなってきたのであるが、
そうすると上記とはまったく別のタイプのクソ客にも出会うこととなった。
おそらく上の図でいうところの「ゾーンA」(低知能クソ客)
にあたる人たちに、多数遭遇することになったのだ。
実際に商売をしていない人には信じられないかもしれないが、
この人たちは、まじで想像を絶するほどに頭が悪い。
この人たちは、最初の動画でも何人か登場していたと思うが、
言語だの論理だのが無理っていうのはまあ仕方ないとしても、
そもそも物流などの「社会の基本的な仕組み」について理解していないゆえに、
なにひとつ会話がかみ合わないのである。
わかりやすく例を挙げると、以下のような感じとなる。(実店舗の場合)
客:「おい、〇〇という商品を出せ」
店:「データベースを確認しましたが、そのような商品は取り扱いがありません。」
客:「いや、〇〇だってば。早く出せ。」
店:「だから無いですって。コンピューターがないと言ってるんです。」
客:「なんだと? 無いわけがあるか。ばあさんが〇〇って言ってたんじゃ。」
店:「ほかのお店の商品ではないですかね?」
客:「どこの店じゃ?」
店:「ネットで調べてみますわ。・・・えーと、検索しても出てこないですね。」
客:「ワシはばあさんに叱られたら困るんじゃ。だから早く〇〇を出せ。」
店:「いや、もう、知らんがな。」
客:「知らんとは何だ。お前は店員のくせに〇〇も知らんのか。」
店:「無いものを知ってるわけないだろ。いいからもう帰れよ。仕事の邪魔だよ。」
客:「それは困る、〇〇を出せ。出さないなら★1をつけるぞ。それでもいいのか?」
店:「やまかしいわ、さっさと消えろ!!そして二度と来んな!!」
価格コム社長:「おじいさん、このお店に満足しましたか?」
客:「え?よくわかんないけど、ばあさんに叱られたからワシ悲しい。」
価格コム社長「つまり★1のダメ店ってことですね?」
客:「そうだ、あいつらが悪い。★1じゃ!!」
ネット通販では、このゾーンA(低知能型)のクソ客がめちゃくちゃ多い。
(特に「おっさんの楽園」である某通販サイトは笑えるほど多い)
通販はその性質上、いくら画像による案内がなされていたとしても、
やはり「文字による郵送案内」とか「文字によるルール案内」とか
「文字による商品案内」とかが行われるのは避けられないため、
そのぶんだけリアル店舗よりも読解力を要することになる。
そのため極度に頭の悪い人だと、買い物のやり方自体を理解できないのだ。
(しかし友達のおっさん達に勧められて続々と訪れてくるわけである)
低知能の客は、もともとの性格はそこまで邪悪というわけでもないんだが、
だからといって性格が良いというわけでもなくて、
動物的かつ本能的な思考回路で「脅し」を好む傾向があり、
知能は低くても「店は★1を嫌がる」ということだけは敏感に察知したりする。
総じて言語能力が低く、お願いごとを命令口調で話したりすることも多い。
そうして彼らは何の悪気もなく店員の時間を奪い、店員を疲弊させ絶望させ、
そのような「不幸な結果」に対する怒りとして★1をつけていくのだ。
一般にカスハラ問題では、地方議員ぽい感じのえらそうなクソジジイのほうが
・自分は特別扱いしてもらって当然だと思っている
・無理だとわかっていながら、困らせるようなことをねちねちと言う
・金を持ってるくせに払いたがらず、1円でも多く得をしようとする
というような底意地の悪さを感じさせるゆえ話題になりやすいのだが
しかしそれはカスハラ問題の一面でしかない。
実際に大量のクソ客を処理している私の肌感覚で言うと、
(1)キャバクラなどの娯楽系サービスの接客では、ゾーンB(高知能型クソ客)が多い。
(2)スーパーとかの必需系サービスに近づくほど、ゾーンA(低知能型)が多くなる。
(3)そしてネット通販では、セコくて憎たらしいのはゾーンB(高知能型)であるが、
店員の時間を奪って業務を邪魔しまくるのは圧倒的にゾーンA(低知能型)が多い。
・・・という、AB複合的な感じになっていると思う。
いずれにしても、クソ客に男性が多いのは
男性のほうが「中央値から離れた奴が多い」からであり、
そして老いるほどクソ客が多くなるのは
「人は生まれるとMBTIの第1機能から順に発達していき、
老いると第4機能から順番に退化していって赤ん坊に戻る」
というメカニズムの結果、
観察力、理解力、説明力、想像力などが次々と壊死していくからである。
ポンコツ客のどこにイラッとくるかは受け手である自分のMBTIとか
自分の年齢などによっても違ってくるのだと思うが、
INTPのおっさんである私としては
「観察できないオッサン」とか「論理が通じないオッサン」
にイラつきがちであり、逆に
「優しくないオッサン」とか「疑り深いオッサン」
とかにはさほど腹が立たないのだが、
人によってはこっちのほうがむかつくんだろうな。