知り合いの息子(21歳)が、マッチングアプリで彼女を作ったらしい。
お相手は同年齢の21歳。
その男の子(って21だが)は昔から知り合いなので、私は
「それはよかったね」
と口では言いつつ、内心では
『おいおい、クソな女に騙されてないだろうな? 父ちゃん心配だよ』
みたいな気分になってしまった。
(いや、もちろんそんな余計なことは言ってないけどな)
このことがあり、よく憶えてないけど私は「マッチング」とかの
キーワードで何かを検索したような気がする。
そしたらYoutubeの野郎がすぐにその検索ワードに食いついてきて、
私へのおすすめ動画にマッチングアプリの動画がめっちゃ出てくるようになった。
私は最初は「うざっ」と思って興味なしボタンを押しまくっていたんだが、
サムネに釣られてひとつ見てみたら、なんと、結構おもしろいではないか。
私は思った。
「なんかマッチングアプリ界って、某R社の【求人サイト】とすごく似てるな。
多くの人が登録/退出をして入れ替わっていく中で
少数の異常者だけがいつまでも去らずに高濃度化していき、
そこを訪れる多数の人の精神を削りまくるという構図が似てる。
選び抜かれた異常者というのは、まじで攻撃性の塊だからな。
彼らのきちがいっぷりは、体験した人でなくては想像しづらい。
はじめて求人をした人は、きっとその破壊力にびびるはずだ。
少しでも否定されるとキレ散らかして長時間暴れるやつとか、全然珍しくない。
てことは今後、マッチングアプリ界でも同じことが起こり、
トラウマ級の精神的ダメージを受けてしまう人が増えていく
ということはじゅうぶんに考えられるわな。
そういう意味ではマッチングアプリは禍々しいものとも言えるが、
一方でそこは日本社会の縮図のような場所でもある。
つまり、マッチングアプリを使ってみる人が増えれば増えるほど、
日本社会の問題点を実感として理解する人間も増えていくだろう。
私論だが、もともと仕事(商売)というのは狩りのような娯楽要素を
含んでおり、それなりに楽しい活動であったはずだ。
接客だって、本来は貴重な出会いの一場面とも言えなくもない。
しかし、ごく一部のキチガイ客の生み出す破壊力がすごすぎて、
そこで働く人間の精神が、毎日ゴリゴリと削られてしまっている。
お客の相手をすることが、普通に憂鬱なことになってしまっている。
これはおかしなことではないか?
マッチングアプリの問題も同じだ。
すべてはキチガイを甘やかしてしまった結果なのだ。
これは一周回ってよい兆しとも言えなくもない。
よし、今日から私はマッチングアプリの味方だ!
心あるマッチング業者よ、もっとがんばって繁栄しろ。
そして、甘やかしは悪であるという世論を広めるんだ!!」
と。
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そんなわけで、私は恋人アプリよりも地獄度が高そうな「婚活アプリ」に
限定し、推薦に出てきた動画を8つほど立て続けに見てみた。
そのなかで、おもしろかったものを3つほど紹介しよう。
【1】サムネが女性への煽りになってしまっている点は良くないが、
内容としてはたいへんわかりやすいもの
(感想)
お金に関する男女双方の要求は、私が若かった頃とあまり変わってなかったみたいだな。
(今後は数年後くらいから急速に変化するような気がするけど)
驚いたのは、男性の年収は女性の年齢に換算可能という露骨な考えは当時は
言語化されてなかったから、めっちゃわかりやすくなったなと思った。
もちろん各人が持つ要求条件には個人差があるわけだが、スペックの一般市場価値
という意味では、上記の換算理論はそこそこツボをついているように思えた。
(正確には男性側の年齢や女性側の収入も一定の比重で換算式に含まれるはずだが)
【2】当然ながら、ワガママなのは女性だけではなく、男性もである
(感想)
先の等価交換理論で言うなら、相手は47が妥当と言われてもしかたないんだろうな。
でもそれは収入を(一時的にでも)増やせば変化させられるのだから、
考えようによってはそんなに悪い結果じゃないやん。
年齢とか身長とかのどうしようもない条件で制限されるよりはましだ。
私はこのスレ主が何をしたいのかさっぱり分からんかった。
【3】女性側は”普通”を狙えば狙うほどハードモードになる
(動画省略)
見た動画が行方不明になってしまったが、
婚活では「普通っぽい男」ほど女性に大人気で、たとえば
「年齢30-34、年収480前後、身長170ちょい、顔は星野源」
という普通っぽい印象の男と成約するための競争率は、
イケメン医師や弁護士などのハイスぺ男性よりもはるかに高く、
控えめに言っても20倍以上の競争率になっているらしい。
(それを自社のデータを使って数値で説明している動画があった)
これは、女性が職業選択で年収800の専門技術員になることよりも
年収300の事務作業員になることのほうがよっぽど競争率が高い
という現象と似ている。
女性は普通でありたいという願望がよほど強いのかな?
であれば、男性側は「表面的に普通」を目指せばいいんじゃないのか?
身長とかは伸ばしようがないと思うのでしかたないが、
顔はちょっと気を付ければ「普通の範囲内ぽい雰囲気」になり得るし、
収入だって「最近はまあ普通の範囲内です(過去は普通圏外でしたけどw)」
に持っていくことはたぶん不可能ではない。
あえて表面的という言葉を使ったが、これは不誠実な考えではないと思う。
なぜなら女性側だって、本音では
「女友達から異常者に見られない範囲を守ってさえいれば、
表面上のスペックなんてたいして気にしてないわよ」
と思っているに違いないからだ。
条件はあくまで「足切りライン」という意味に過ぎないのだから、
それさえ突破してしまえば、あとはどうせ性格の相性で決まる。
このアホブログ読者に多いであろう理系周辺の話で言うと、
大学の事務局は理系にとって古文や漢文なんて1ミリたりとも
関連性がないからどうでもいいとわかっていても、公立だと
さすがに100点中18点とかの人は足切りにせざるを得ない。
でないと社会の教育体制を否定することになるからだ。
同様に女性というのは、いくらルックスや収入が最重要でないと
思ってる人でも、「ぱっと見で明らかに40点未満な部分がある」
という男は社会安全的にアウトにせざるを得ないのだろう。
(このへんはつくづく男女の違いというものを感じる点であった)
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【役に立つかもしれない話】
さて、何の新しさもない、しょうもない感想ばかり書いてしまったので、
最後に少しは役に立ちそうなことも言ってみる。
(※全員に有効ではない。このアホブログを読みそうなI型諸氏にのみ有効)
私はこれまで、どうみても独禁法違反としか思えない某R社のサービスを
使って幾多の求人と面接をしてきたが、その経験から言えば、
こちらが提示できる条件のうち多少余裕がある分野については、
わざと過少申告しとくのがいいように思う。
たとえば、出せる金額よりわざと1割少ない条件で広告して
おいて、採用した人には無条件に1割多く払うとかね。
これは自分をよく見せるためじゃないんだ。
こうすることで、表面的な条件だけしか見ることができないアホを
事前に振るい落とすことが狙いなんだ。
だって条件しか見てないやつって、自分の条件もすぐに盛るだろ?
こういうやつは面接のときだけ調子のいいことを言って、
後から平気で反故にしてくる(だってアホやもん)。
そんな嘘つきをたくさん呼び集めても、何の意味もないやん?
(男性陣にわかりやすく言うと、たとえば恋人探しで
「着衣ではどうみてもDカップ以上だったのに、脱いだら胸がほとんど消えた」
みたいな女を相手にしたら、精神的に大きなダメージを食らうだろう?
ましてや、そのイカサマ女を選んだがために良い人を落選させたりしてた日にゃ、
自分の愚かさへの後悔で死にたくなるに違いないわけで。
だから騙す気満々の人を最初に排除しておくことは、超重要なわけです。)
それよりも、たまたま自分に余力のある分野においては、
あえて平均×1.03くらいの目立たない条件で出しておくほうが、
応募総数自体は減少しても、アホじゃない人の応募はかえって
増えたりして、想像以上に効果があるわけですよ。
(これ、求人の話だと「そんなの会社側が都合のよい社畜を捜したいだけやろ!」みたいに
思う人もいるかもしれないが、そんなふうに決めつけず、婚活アプリで考えた場合でも類似の
効果があるかどうかを自分で推理してみてもらいたい。一見矛盾する結果のように見えても、
囚人のジレンマ的に冷静に「相手が何を恐れ、何を求めているか」を推測してみれば、実は
矛盾なんてしていなかったということはあるものです。)
それに、あえて1割低い条件で募集しておくと、
応募してくれた人に対して、なんとなく感謝みたいな気持ちになる利点もある。
「うちのどこを気に入ってくれたのかな?」とか思って、嬉しくなるからね。
それが態度に表れて、成約する確率が格段に上がったりする効果があるのよ。
(逆にこういう工夫でもしとかなければ、応募通知があっても
「はぁ、応募きたか。どうせまたキチガイなんだろうな。対応するの超めんどくせ。」
ってなってしまい、そういうのって態度の端々に表れてしまうものだからね。
特にITP型はそうなるに決まってるんだから、自分で自分に対策することは重要だと思う)
てことで、婚活にも使えるかどうかは知らんけど、
①相手に求める条件はよく吟味して、欲張らない・偽らない
②相手に与えられるものは、やや過少申告気味にしておく
という求人基本論的なやり方は、意外に効果があるんじゃないかなと思うので、
もし真剣に婚活してる人の参考になれば幸いに思います。