INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

MBTI&エニアグラムのよもやまブログ

小学校教員1.1倍を今頃知った話(時限)

またミーハーな話題で恐縮だが、

どうやら一週間くらい前に世間をにぎわしていたっぽいニュースを、

私も今頃になって聞き、ちょっとびびっている。

 

ニュースのタイトルは

「東京都の小学校教員の採用競争率が1.1倍以下」

だった。

(ちなみに10年前は3.7倍で、10年で3.7→1.1まで下がったらしい)

(少人数学級化で採用数1.6倍も不人気で応募者数0.5倍みたいな感じ)

 

たしか2280人が受けて2060人が合格したみたいな数字だったと思うが、

これ途中でバックレた人を除いたら、ひょっとして「全員合格」・・・?

 

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変化のスピードが速くなっていることはわかっているつもりだったが、

なんかさすがにびびるニュースだった。

 

で、ちょっと自分の感覚を修正しといたほうがいいかもと思い、

視点を引いて数年後の日本社会について考えてみた。

(ゆえにここからは私の勝手な推測というか妄想である)

 

 

私が今後数年で起こりそうと思ったことは、「若者のお金持ち化」だ。

 

といっても、年収5000万の富豪若者が大量発生とかいう意味ではなくて、

もっと地味に、大企業や外資企業に入る人間の割合が増えていくという意味で。

 

だってさ、かつては給料のよい優良企業に入る人は1~2割だけだったのが、

今後は5割とかになっていくわけだろ?

そうすると今の大企業の給料が若者にとっては「普通やね」ってことに

なっていくわけだから、若者の収入の平均値は

けっこうな勢いでアップしていくような気がする。

 

てゆうか、私が今そう思ったってことは、それはもうとっくに始まって

いるのかもしれないと思い、ちょっとネットで調べてみた。

・・・が、なぜか2019年までのデータしか見つからなかった。

(さすがデータ遅すぎのポンコツジャパンクオリティ

 

肝心の2020年以降はわからずじまいだったのだが、もう探すのがめんどくさい。

誰か知ってたら教えてくれ。

 

 

 

 

最近のデータがないからよくわからんけど、

これを見て、たぶんすぐに450くらいになりそうだと私は思った。

ただ、それ以上は国内企業ではさすがに数年では無理かもな。

なぜなら、いくら採用市場が急変しても会社の営業成績自体は急激によくなる

はずがないから、大企業といえども人件費の急騰は将来に不安を感じるはず。

総体的に、「人員欲しさに給料を増やしまくる企業」はあまり多くないかもしれない。

 

むしろ逆に、これまで【ウチは特別に優秀な人を選抜したいから高給を払います!】

みたいな求人をしていた職種は、ちょっと給料を下げるかもしれん。

(なぜなら金を出しても倍率が高くなってくれず、目的が果たせないから)

 

でもまあ全体的には、社会の「必要人員削減計画」よりも速いペースで

応募者が減りまくる状態が続くのだから、

今後数年の傾向としては

若者は医師でもパイロットでも職業選び放題みたいになっていき、

 と同時に職種による給料差は縮まっていきそうだから、

 今後は給料の多寡を重視せずに職業選びをする人が増える

という傾向になりそうな気がするんだがどうだろう?

 

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まあ私は未来予想なんて得意じゃないので、

私がしょうもない予想をしようとするまいと、

だからどうなんだって話なんだけどな。

 

でも、もし仮にこれが当たるとした場合に、いちおう年齢別の行動指針を考えて

みることは思考実験として無駄ではないかもと思ったので、

ちょっと考えて書いてみる。

 

(1)若者側としては、職業選び放題だからあれこれつまみ食いしたくなるかも

しれないが、実際には「ジョブチェンジしまくるのは損」ってなるかも?

なぜなら若者への需要は能力の高さではなく「継承者の必要性」にあるのだから、

少なくともおっさん達が残存するあと10年くらいは、歴史ある企業ほど

「会社に残ってくれそうな若者を大切にしよう。すぐ去っていきそうな若者は、

 もうすぐ消えていくおっさんと同じ価値しかないからどうでもいい」

みたいな動きになっていきそうに思ったので。

また継承路線とは逆に、若者が純粋に能力の土俵でおっさん達とガチンコで勝負する

のはあまり得策ではないかもと思った。起業とかわりとアホかも。

なぜなら今いるおっさんはすぐには死なないので、純粋な能力勝負だと

いくら老いたりとはいえ京都のカメムシのように大量に存在するおっさん達と

いちいち競争させられることになってしまい旨味がない。

それゆえ「果報は寝て待て」的な考え方が主流になっていくような気がしたんけど、

どうなんだろうな?

 

(2)おっさん側としては、「若者の奪い合いをしないといけない職種」は

普通に考えて損だわな。わざわざ希少になった若者をめぐって争うのは不毛だ。

逆に、「これまで若者が強敵だった仕事」は若者が減るぶんラクになるはずだし、

またこれまで新卒限定だったような仕事が中途で降ってくるようになるかもしれ

ないから、じじいになっても教師とかやらせてもらえるかもしれん。

なお特に弱小企業組のおっさんとしては、小さな希望として「大企業の脅威度が

下がってくる」っていうのがあるかもしれない。なぜなら大企業の強みは構成員の

圧倒的な優秀さ(多数の応募者から超優秀な人だけを選んで採用できる点)だった

けど、その有利さは徐々に減少してくるから。

私みたいなしょぼい事業者にとっては、その点はちょっと希望かもしれない。

 

 

以上をまとめると、若者は時代の流れに沿っていればどうにかなりそうに思ったが、

おっさん組は意識改革が必要だと思う。

 

私の考えでは、

おっさんは、もはやおっさんと組むしかない時代になりつつあると思う。

だっておっさんのほうが2倍も多いのだから、当然のことだろうよ。

(オスのほうがメスよりも圧倒的に多い状況で交尾相手を探すオスの立場に似ている)

 

このような状況では、往々にして若者同士が組む傾向が加速する。

ゆえにおっさんは、へらへらと若者に媚びを売っている場合ではなくて、

「おっさんにモテるおっさん」になるべく精進しなければならない。

 

といっても、「おっさんはおっさんに媚びを売るべき」という意味ではないぞ。

おっさんは加齢とともにポンコツ化していくことが確定しているからこそ

「この分野ならまだ戦える」という専門分野をしっかり確保しておく必要があり、

そういうしぶといおっさんとは仲良くする必要があるが、

そうでないおっさんに媚びを売る必要などまったくない。

 

世の低レベルなおっさんは、これまでは「若者よりも俺のほうが金持ってるぜ」

的な感じで消費者としてふんぞり返ってきたが、

今後は金銭面でも若者に抜かされまくることがデフォ化していくとすると、

小銭を持ってるだけのおっさんは冷遇されることになる。

 

従って、おっさんは今後も精進を続ける気骨あるおっさんだけが連携して、

この激変の時代を生き抜かねばならぬと私は思ったのである。

 

あと余談だが、専門性以外の道としては、おっさんには

「若者が捨てる仕事を拾い集め、どうにかこうにか食い扶持にする」

という落穂ひろい戦法も考えられるので、

そういうのは5w6がわりと得意かもしれないから覚えておこうと思った。

 

総じて私のようなおっさんが心に刻んでおくべき点は、

『若者には希少価値があるが、おっさんには希少価値がない』

ということであり、

そういう自らの立場を理解せずに

おっさんの分際で若者と同じ権利を求めるようなやつは、

ことごとくポアされていく世相になることを

ひそかに覚悟しておかねばならないかもしれない。

 

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話は変わるが、私は冒頭の小学教員のニュースを聞いて、

なんかむかし中国で見た地獄のような光景を思い出してしまった・・・。

 

かつて中国では、国民の平均年収が20万円ぐらいの状態から急速に経済発展し、

大企業に入社する若者の年収は普通に数百万円になっていった。

しかしある年齢より上の世代は企業に入れてもらえず、引き続き20万円のまま

だったのだ。

 

私が訪れた中国の大都市では大勢の若者が楽しそうにしていたが、

少し郊外に行くと「若者の数十分の一しか稼げないおじさん」が大量にいて、

陰鬱な表情をしながら日給500円の日雇い仕事を奪い合っていた。

 

私は「急激な変化というのはまあまあ悲惨な断層を伴うよなあ」と思ったが、

これからの日本も急速な経済縮小という変化を経験することによって

まあまあ露骨な断層が発生してしまうことになるのかもしれない。