INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

MBTI&エニアグラムのよもやまブログ

どこのバカが「生産性」とか言い始めたか調べた

日本の労働生産性は世界で21位だとか27位だとか、

そういう話を聞いたことがあると思う。

 

私はこの言葉があまりにもアホすぎる使われ方をしているのが気になったので、

いったいどの世界機関が作った指標なのかと思い、ふと検索をしてみた。

 

すると、経産省のハナクソみたいなパワポ資料やPDFはたくさん出てくるのだが、

捜せど捜せど、労働生産性」という指標の英語名が出てこない。

 

そして、私はすべてを理解した。

なんのことはない、どうやらすさまじく頭の悪い日本人の1人が、

【ただ国別GDPを人口で割って、物価指数でちょこっと補正したもの】・・・(*1)

をエクセルで計算して並べ、勝手に

「これ(*1)は付加価値という言葉とだいたい同義であるので、

 本資料では(*1)のことを付加価値と呼ぶことにします。フフ、かしこい俺」

と言っていただけだったのだ。

 

そして、もっとアホな御用役人たちがそれをパクり、

「付加価値というのは労働生産性という言葉とほぼ同義でもあるので、

 本資料では(*1)のことを労働生産性と呼ぶことにしますわ!」

とか言い出してもはや収拾がつかなくなり、

現在のようなカオス状態に至ってしまったのであった。

 

上記について、

いったい何がどう「同義である」のかの説明はなく不明であるが、

これら資料のGDPや人口のデータはOECDから引っ張ってきただけなので、

中学生が「夏休みの宿題」として30分で作りそうなレベルのうんこ計算

であることはまちがいないと思う。

 

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そしていまや、この生産性という言葉が独り歩きして、

しまいにはDaiGoとかいうアホチューバーが、

LGBTは人口に対しては生産性が低いが、株価に対しては生産性が高い」

などとスーパーアホなことを言っていたのを聞き、私は

「どうやったらここまでアホになれるのだろう・・・。」

と、暗澹たる気分になったのである。

 

 

私は、アホすぎる人達にクイズを出したい。

 

「生産」という言葉は、どういう意味か?

 

女性が子を産むことを「生産する」と言うか?(あんまし言わない)

会社が株を発行することを「生産する」と言うか?(あんまし言わない)

だったら、どっちも「わざわざ生産という言葉を使う理由がない」じゃないか。

なぜそんなにも「生産」という日本語を使いたがるのかね?

中学生でもわかる言葉の意味を、知らないのかね?

 

もし「一人当たりGDPを物価指数で補正したもの」に対して

どうしても何か名前を付けたいのであれば、

まあGDPっちゅうのはおおむね「国民の給料袋の中身の合計(GNP)」なんだから、

たとえば「収入指標」とか、

あるいは競争馬の稼ぎに対して使われる「Earning Index」とか、

あるいは日本人が使いなれた「時給」とか、

つまりお金の額を直接的に指す言葉を使うのが当たり前なんじゃないのか?

 

それを経産省のスーパーアホ官僚(←よく試験に受かったもんだな!)が

妄想飛躍理論で「付加価値」だの「労働生産性」だの勝手に名づけ、

そうするとDaigoみたいな奴が

「そういうのアリなん?んじゃ俺も勝手に飛躍言葉を使おうっと!」

てなわけで次々と飛躍範囲を拡大させ、

ついには

「一度に大量の精子を射出できる人こそ、真に生産性が高い人である。

 その実験データが米国のアルカトラズ大学で発表されている。」

とか言い出しかねない始末なわけである。

 

(ちなみにこの飛躍理論で言えば、私は子供のころ遠足のバスでオシッコを長時間

 我慢するはめになり、帰宅後に約110秒の連続放尿記録を作ったことがあるので、

 まあまあ優れた生産性を持つ人類の1人と考えてよいかと思う)

 

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さてこう書くと、

「じゃあ労働生産性ってのはどういう意味よ?」

って思う人もいるかもしれない。

 

まあアホな役人が持ち出した言葉の意味など考えること自体がアホなのだが、

その答えは前にちょっと書いたことがある。答えは

ドラッカーさんがそれっぽい言葉について話しているから、それを読め」だ。

 

(すごくテキトーな記憶で書くと、国民がそのときの生活レベルを維持する

 ために必要な労働時間の総量(の逆数)だったかな。)

 

まあ少なくともドラッカーさんは、GDPを人口で割って

「できたぞ!これが生産性指標だ!」とか言うほどアホではないので、

もしドラッカーさんが(*1)に名前を付けるなら、たぶん

「給料で買えるハンバーガーの数」とか呼ぶんじゃないかな?

 

ちなみに、給料でビッグマックが何個買えるかを計算するには、

マックは手取りの給料からしか買うことができないので、

当然ながら「税引き後の手取り収入」で計算する必要がある。

しかし経産省はなぜか

「税は付加価値ですから生産性に含まれます。

 ゆえに税込み収入で買える数を計算すべきです」

と繰り返し説明しており、意味がよく理解できない。

 

もしこの意味が知りたければ、たぶんドラッカーさんじゃなくて、

電波系の徳川綱吉さんとかに教えてもらうのがいいのかもしれない。