パレートの法則って言うのがあるやん?
「売上の8割は2割の商品によって作られる」
とかの、あれね。
私は、あの法則の最もわかりやすいのって、
会社における「ハラスメント」だと思う。
すなわち、
「ハラスメントの8割は、2割のバカ社員によって為されている」
みたいな感じになっていると思う。
ついでに言うと、私のかつての体感値では、
ハラスメントでも特に重度のものについては
「20:80」ではなく「5:95」だったような気がする。
すなわち
「深刻な精神破壊を伴うような重度のパワハラ被害者の95%は、
約5%の異常人格社員が反復して生み出している」
って感じ。
(実際、部下をうつ病とかで病院送りにした奴というのは、数年おきに同じことをして、
平均4人くらいの被害者を作っている感じだった。私はずっと、
「ごく一部の人間が、ひたすら被害者を量産する仕組みになってるよなあ」
と思っていた。と言っても私が会社に勤めていたのはだいぶ昔の
ことなので、現在は5:95ではないのかもしれず、実情はわからないが)
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さて、最初にパワハラの話をしてみたが、
これはパレートの法則を思い出してもらいたかったからで、
本当に話したかったのはパワハラの話ではない。
私は、日本の商習慣に関してどうしても納得いかない点があり、
その話をしたかったのだ。
それは、
【クソ客による損害を、まともな客に転嫁する】
という理不尽な行為が、
まるで当たり前のようにまかり通っていることだ。
この理不尽行為は、算数的に言えば「合理的」ということになってしまう。
たとえば会社が1%のクソ客からそれぞれ1万円の損害を受けたときに、
クソ客達から1万円をむしり取るには多大な時間とエネルギーを消費するので、
直接被害額だけをクソ客から回収しても、実質的には回収にならない。
そうすると、日本のそろばん上手の商売人達は
「めんどうでやっかいな客は受け流すのが正解さ。彼らによる被害は、
まともな99%の客も含めて100円値上げすれば回収できるでしょ?
簡単な算数だよ。いちいち腹を立てるのはバカのやることね。」
なんてことをしたり顔で言いながら、さっさと1万円の請求をあきらめてしまう。
するとクソ客は図に乗って、ますます多くの損害を日常的に発生させる結果、
【1%のクソ客が発生させ続ける多額の損害累積の99%を、何の罪もない人に転嫁】
という、どう考えても理不尽なことを、平気でやってしまっているのだ。
こういうのが積み重なって、日本では
「ごねる奴が得をして、誠実な奴がバカを見る」
という、ありがちなムードが形成されていくわけであるが、
私はこの種の転嫁がどうしても許せないので、クソ客に対しては
「迷惑料を払って今後も取引を続けるか、それとも5年間出禁か、
私はどちらでもいいのであなたが選んでください。」
というスタンスを通してきた。
しかし、これは対面だとやりやすかったのだけれども(警察呼んで三者懇談)、
ネットでの売上割合が増えてくるにつれ、だんだん困難になってきている。
理不尽転嫁が死ぬほど嫌いな私ですらネットの壁の前に苦しんでいるのだから、
世間一般の常識的なお店はネット化によってますます弱腰になり、
「火中の栗を拾うより、値上げで薄く広く取るしか仕方ないよ」
みたいなうんこムードになりつつあるかもしれない。
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で、私が世の法律家とIT技術者に対して要望したいことは、
【相互評価の究極システムを、早く作ってくれ!】
ということである。
すなわち、グルメサイトだのアマゾンだので客が店を評価するのはいいとしても、
その際は必ず客も店から評価されるという「相互評価」にしなければならない旨を
法律で義務付け、クソ客には「全方位からのマイナス評価」が蓄積しまくる
ようにしてほしいのである。
わかりやすく具体例をあげよう。
たとえばコンビニの「セブンイレブン」が
買い物をする客すべてにIDを割り振り、
IDと紐づいた何か(スマホとかカードとか)を提示しなければ
一切の買い物ができないシステムにした、という状況を考えてみてくれ。
この状態で、あるクソ客がセブンイレブンの店員に向かって
「オイコラ、ハゲおやじ、土下座しろや!!」
とか言ったとすると、
その輩は当然ながら店舗責任者から著しいマイナス評価を受け、
クソ客のIDには評価とリンクして「3%割り増し」のデータが付与される。
これを繰り返していると、こいつはそのうち
データリンクされた全国のあらゆるセブンイレブン店舗において
「15%増しでしか売ってもらえない」
という状況になってくるわけだが、
こいつは割り増しが嫌だからファミマに行くようになる。
しかしクソ客というのはどこへ行ってもクソ客であり、
「約5%のクソ客がひたすらカスハラを繰り返している」
のが世の実情であるから、
こいつはいずれファミマにおいても暴れはじめるに違いない。
「おい、こら、ファミマの店員!!
おまえ、袋もなしに商品を差し出して、何や?
見ればわかるやろが、袋いるって。
それぐらいの気配りもできんのか?
お前、客を何やと思っとんのや。
おいこらババア、聞いとんのか!!
さっさと店長呼んで来んかい、ボケが!!」
てな感じの言動をせずにいられないはずなので、
おそらくこいつはファミマIDにおいても、
すぐに「12%増し」とかになっていくであろう。
で、もしこの男がこのままの行動パターンで生きていたとすると、
おそらく5~10年後にはほとんどすべてのチェーン店において
「定価の85%増しでしか売ってもらえない」
というような状況になってしまうであろう。
それはさすがに困るから、こいつも少しは改心せざるを得ない。
・・・ということで、私は
「クソ客がきちんと矯正される仕組みになるよう、
大型店やチェーン店にもしっかり協力してもらいたい」
のである。
そのためには法律で相互評価を義務化してほしいところであるが、
残念ながら日本の法律家はうんこすぎて話にならないから、
もはやIT技術者の心意気に期待するしかないと私は思うのである。
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日本で誤った転嫁が起こりやすい背景として、
これまでは大型チェーン店の内心に、
「うちは理不尽社会は大歓迎だよ!
だって小型店ほどクソ客のダメージを吸収しづらいでしょ?
総じて世の中が理不尽であればあるほど、強者は有利なんだよ。むふ♥」
みたいなところがあった。
しかし、もはや大型店もそんな悠長なことは言ってられない。
クソすぎる客から店員を守らなければ、人員を確保できない。
だから相互評価義務化のための土壌は、徐々にできあがりつつある。
このような状況において、
もしすぐれた技術者が非常に使いやすい相互評価システムを作れば、
何かの事件や出来事をきっかけに、採用する大企業もでてくるかもしれない。
(難関はIDだが、キャッシュレスやポイントカードが今以上に進めば、
きっと実現しやすくなっていくであろう)
ということで、IT技術者の人はぜひ、
世のため人のためになる、おもしろい仕組みを作ってくれ!
私としては、
いつかすべての人気コンビニや人気スーパーが、
「定価はありますが、販売価格はお客様によってそれぞれ違います。
そんなの、もう当たり前のことですよね?
なお当社は消費人徳レベルが下位2割のクソ客様に対して
価格が1.01~2.00倍の範囲で自動的に割増されるレジスターを使用しており、
そのぶんを8割のまっとうなお客様に0.99~0.95倍計算で還元しております。
無駄な対人エネルギーを節約する、これこそが究極のエコであります。
わが社は物を売りながら、社会浄化にも貢献しているのです。」
とか、
「商売は取引ですから、相手の時間やエネルギーをタダで奪い取ろうと
する人なんて、誰も取引したいとは思いません。
とはいえ、のけ者にしたり追放したりするのは良くないことなので、
お金をたくさん払ってもらうことで解決するのが今の常識です。
そしてカスから取りあげた罰金を誠実なお客に還元することで、
日本は正直者がバカをみない社会に一歩近づいたのです。
とはいえ、カスな人も、どうか心配しないでくださいね。
きちんと改心して1年間無ウソ無ハラで過ごしてくれれば、
割り増し係数を少しずつ緩和して差しあげますからね。」
とか言っている社会になればいいなあと思う。(もちろん店側もしかり)