INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

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ウッド・ショック

「ウッドショック」という言葉を聞いたことがあるだろうか。


簡単に言うと、コロナやらプチンやらで海外から木材が入ってこなくなり、

建築用の木材が爆騰してしまったわけだ。

そうすると家とかがアホみたいに高くなり、売れなくなった。

これは国内林業者にとっては臨時ボーナスだっただろうが、

国全体としては大きなダメージだった。

 

 

さてコロナも終わり、ようやく木材が入ってくるようになったはずなのだが、

実際に木材価格が下がったかというと、あまり下がってない(ショック2023)。

それはなぜなのか?

 

日本人はその理由がわからない。

しかしこのアホブログの読者諸兄であれば、ひょっとすると察しはつくかもしれない。

 

そうなのだ、ウッドショックというのは、実は「クソ客問題」だったのだ。

世界で木材の貿易が再開されても、クソ客大国ニッポンは、

海外の木材業者から「後回し」にされてしまったということなのだ。

 

 

総じて日本の消費者は、「買ってやっている」という意識が異常に強い。

そして値段は少しでも安いのを選ぶくせに、少しでも問題があればクレームを言う。

たとえば包装用の箱に傷がついてるだけも盛大に悪口を言いふらす。

 

(本来中身を守るための箱だったはずなのだが、日本人の何割かは、

 「自分だけハズレを引く」のを極度に恐れるあまり、

 どうでもいい違いや差について、異常な固執を見せる傾向がある)

 

(てゆうか、もともと「言いふらしたい願望」が強すぎるために、

 とにかく業者の悪口を言いたい人が多いだけかもしれないが。)

 

 

 

(参考:とってもうれしそうなスネ夫の図)

 

 

ハウスメーカーもそんな日本人消費者のスネ夫特性をよくわかっているから、

悪評を立てられないために、海外の木材業者に厳しい条件を付ける。

見た目がきれいで、節のない木をよこせと言う。

すると、海外の木材業者は以下のように思うのである。

 

「日本人は少しでもいいものをゲットしようとして、都合のよい要求を細かく

 言ってくる。自分が得をすることばかり考えて、供給者の都合や繁栄については

 ちっとも考えてくれない人種だ。

 一方で、日本以外のアジア諸国はうるさいことを言わないうえに、日本よりも

 高く買ってくれる。だったら、なんで日本なんかに売らなきゃいけないのか?

 ばかばかしい、やめだやめだ!!

 日本は後回しだ。木材はすべて他の国に回すべし。

 まあ将来もし木材が余ったら、そのときは日本にも売ってやることにしよう。」

 

外人がこう考えるのは、当然の流れである。

そしてその通りになってしまったのだ。

 

以前、海外のゲーム会社のなかに

「日本人はすぐに★1をつける。そのせいで他の国の人が買わなくなる。

 それゆえ、販売対象国から日本を除外するほうが、

 たとえ日本の売上が消えても全体売上は大きくなる。」

と考える人がいるという話を書いたが、

似たようなことが業者間でも発生しはじめているのである。

 

日本人は、本当に考えたほうが良い。

自分の身の回りのものが、いかに外国製品であふれているかを。

買い手と売り手は対等であるという道理をわきまえ、早くクソ客をやめないと、

どんどん悲惨なことになっていくということを。

 

 

折しも今は円安だから、インバウンドによってその意識は広がるかもしれない。

おそらく日本の観光業者は、こう思うだろう。

「セコケチのくせに評価好きで、やたらと店の悪口を言いふらしたがる

 日本人よりも、ぶっちゃけ外人のほうが圧倒的に上客だよね~。

 でもそう言うと日本人客は激怒するから、日本人の前では

 ”いやはや、外人さんは常識が通じないから、ホント困ったものですよ・・・。”

 と言っておかないといけない。本心は真逆なんだけどね。」

彼らはいずれ、そういう思いを露骨に態度に示すようになるだろうな。

 

こういうよろしくない状況を改めるには、前にも言ったとおり、

店が客に★を付ける制度を、日本は早く導入しないといけない。

なぜなら私の経験では、ほとんどのクソ客は自分がクソであるということを

自覚しておらず、それどころか「自分は平均よりもいい客だ」と思っている

ことが非常に多いからだ。

 

実際、本音ぶちまけまくり人間の代表である私が顧客に対して

「売上千円当たりの顧客対応時間は、

 うちのお客の平均値がいくつなのに対し、あなたの値はこうです。

 あなたはいつも人を待たせ、そしてあとから要求を追加する。

 そうやって人の時間を奪ってばかりいるのです。

 私があなたを嫌う理由が、おわかりいただけましたか?」

と説明すると、

ほとんどのクソ客は驚き、狼狽し、ひどく衝撃を受けたような顔をする。

とっさの表情は演技できないから、

つまり本気でわかっていなかったということなのである。

 

なお余談だが、私は客をボロクソに言うときは礼儀として電話を使わず、

 かならず対面して説明することにしている。そしてそのように説明した客は、

 なぜか以前よりもわが社を利用したがるという謎の傾向が存在する。)

 

ぶっちゃけた話、店側は客からの評価なんか知らされなくても、売上が伸び悩む

ことで自分がダメ業者であることをある程度自覚できるようになっている。

(いま大人気のビッグ〇ーターでさえ、業績の悪化は自覚できていた)

しかし客側には、自覚するための仕組みが存在しない。

自覚できないから自律できない。

つまり日本のクソ客問題は、根本的なシステムの問題なのである。