しばらく前に、
「天才感のあるENFJを見つけたから、助っ人として呼び込んでみたい」
という話を書いた。
で、こないだの週末に、
私はENFJ(以下D氏とする)と飲みに行って3時間ほど話をしたので、
そのときのことを書いてみる。
結論から言うと、べつに大成功というわけでもないが、
失敗でもなかったというか、
まあよくわからんけど、ともかく楽しかった。
D氏は最初はなんか警戒して逃げ腰だったのだが、
こちらの意図が
「何が何でもゲットしてやる」
ではなく、
「暇なら何かやってくれない?」
くらいであることを早々に察知してくれて、
あとは話がはずむ感じで、こちらも気軽に楽しめたのだ。
私の「お誘い」に熱意が無かったのは、まあ当たり前だ。
何しろ私は、「彼に何をやってもらいたいのか」が
自分でもまったくわかっていないのだからなw
そんなわけで、約束の日が近づくにつれ、私はだんだん
彼と飲みに行くのがめんどくさくなってきていた。
そして、もう考えるのがいやになったので、
とりあえず自分の仕事で困っていることをリストにして、
「この中で、なんかいい解決方法がわかるものある?」
って聞いてみることにしたのだ。
すると、そのうち2つのお悩み分野について、彼から反応があった。
その2つというのは、
悩み①: 製造部門の人達が幼稚すぎて、お守りをするのが苦痛でしかたない
悩み②: 製品紹介の動画を作りたいが、作るのがめんどくさい
の2つだ。
以下やり取り
D氏:
「①については、製造部の人達のどういうところが嫌なんですか?」
私:
「んー、熱意を見せるのは最初だけで、自分のポジションさえ
確保したら、だんだん手を抜き始めるところ・・・とかかな?
いや、別に常に全力フルパワーを出し続けろとは言いませんけどね、
人は手を抜くと脳も暇になって、興味本位に他人の仕事に口を
出したりしはじるものなんですよ。そうすると周囲から
"あの人うっとうしい"っていう声が出始めるから、
そのたびにお世話係が面談をして
"手抜きはダメですよ、ちゃんと自分で目標を立てなさい"
みたいに、叱ったり構ったりしてあげないといけない。
構ってあげると回復してしばらくは元気になるんですが、
またしばらくするとダレてくるの繰り返しです。
ああいうのは、周囲の人間に対する感情の搾取だと思います」
D氏:
「ハハハ、まあなんとなくわかります。
要するに、即戦力のある工業系の男性を集めてみたけど、
向上心がない人が多くて、維持費がかかりすぎるということですよね。
だったら、いっそのこと未経験の女性を集めて、時間をかけて丁寧に
教えていくほうがよいのではないですか?」
私:
「うーん、バックボーンとなる知識体系を教えるのは難しいんだよねー。
回転物のまわりは巻き込みが危険だとか、こういう接合は壊れやすいとか、
工業系の人は教えなくても知ってるから、そのへんは安心して見てられる。
事業主としては、怪我と不良品は何より怖いですからね・・・。」
D氏:
「重い物を持つために力が要るとかだったら男性限定でも仕方ないけど、
怪我とか不具合は知識の問題でしょ?だったら何とかなるのでは?
作業内容を詳しく知らないですけど、そんなに大きな製品ではないみたいだし、
細かい作業なら女性の方が得意だったりするんじゃないですかね?」
私:
「たしかに言われてみれば、最初は僕が1人でちまちま作ってたんだった。
モヤシガリベンの僕でもできてたんだから、力なんて要らない。
あなたの言う通り、こんなの工業系じゃなくても余裕でできるわ。
あれこれ心配しすぎだったかも。」
・・・って感じで、私も彼の意見に大賛成になってきた。
そして、
私:
「じゃあDさん、あんたが女性部隊のリーダーをやってくれ💛
あなたは"管理者は話を聞いてあげることが大事だ"と言うけれど、
そういう母親みたいなことをしているとモノへの興味が薄れてしまい、
設計方面の能力が落ちてしまいそうだから、いま僕は人のお世話は
やりたくないんですよ。」
って言ってみたら、
D氏:
「たしかに真逆っぽい感じの興味や能力が必要になりそうですね。
僕は設計をやれって言われたら絶対無理だから断るしかないけど、
そういう役目なら、一応できるかもしれないなぁ・・・」
っていう、意外にも前向きな反応が返ってきた。
前向きであったことの理由を推測するに、
彼は管理職としておっさんの面倒ばかり見てきたので、
ひょっとしたら彼も
「幼稚なバブバブおっさんが多すぎるだろ!!!」
って思って、内心ムカついていたのではなかろうか。
まあそれはともかく、
話しているうちに、ちょっとした問題も起こった。
彼の話を聞いて、私は邪悪なことを考えてしまったのだ。
私(内心):
「女性部隊のリーダーって、それはまさにENFJの適職ぽいことやん。
天才の彼が適職を得たら、成果出しまくるに決まってるやん。
部隊の人達だって、INTPの僕からめんどくさそうに指示されるよりも、
D氏に頑張りを見ててもらうほうがハッピーに決まってる。
一般にはNFJは女好きで、次々と女性問題を起こしたりしやがるものだが、
D氏はなぜか女性に興味が薄いから、しょうもない心配もしなくてよい。
つまり、これはきっとおいしい結果になるってことだ!
大人気職場になって希望者殺到するのが目に浮かぶわ。ウシシシ!」
と。
そうすると、私はとたんに勧誘意欲がわいてきて前のめりになり、
それを察知したD氏が、微妙に逃げ始めた。
「あ、いや、ちょっと2週間ほど考えさせてください」
と。
しまったミスった・・・。これは積極奇異アスペの悪い癖だ・・・。
ちなみに報酬についてもいちおう相談しようとしたんだが、
D氏:
「いや、僕は"〇〇円払うからそれに見合う仕事をしろ"って
言われると苦痛なんです。
できるかどうかが心配になって、思わず断りたくなりますw
だからまずは無給でゲストとしてやらせてもらって、
給料はあとからそちらで決めてもらうほうが気が楽です」
とのことだったので決まっていない。
(私は「約束がないとやりにくいのでとりあえず初期値を決めておきたい」と
言ってみたんだが、さすが稼ぎ頭のENFJ、なんかうまいことかわされた。
こう言われると安くできんってことも、たぶん知りつくしてるんだろう。
交渉には負けたが、まあ頼もしいからよしとしよう。)
なおもうひとつのお悩みである②動画制作については、
彼が「これは興味あります!」っていう感じだったのでいちおう話はしたけど、
べつに彼がそれを上手だと感じさせる経歴があるわけもないし、
特に適職のようにも見えないので、私としてはどうでもよかった。
というわけで、そのうち助っ人に来てくれるかもしれないし、
来てくれないかもしれない。
でも、たとえ彼が来てくれなくても、女性製造部隊はやってみようかな?
女性部隊なら、女性の管理者を任命することもできるしな。
(逆に、バブバブ男の面倒を女性管理者にみさせると、
だいたいろくでもないことになるからよろしくない)