ここ数年、エニアグラムというものにハマってきて、
あれやこれやとテキトーな生煮え持論を述べ散らかしてきたが、
私はおよその結論というか、最終形態にたどり着いてきた。
すなわち、
【MBTIに不足していてエニアグラムに含まれている、
有益な要素とは何なのだろうか?】
という問いに対する答えが、
だいぶはっきりしてきたということである。
結論から言うと、本能3分類と言われる下記のⅠⅡⅢの分野において、
Ⅰ 自己保存(自分1人の生存を司る分野)・・エニア1,4,七(5) 内向性
Ⅱ セクシャル(1対1の2人関係を司る分野)・・エニア2,五(7),8 外向性
Ⅲ ソーシャル(3人以上の関係性を司る分野)・・エニア3,6,9 社会性
これらの発動順位の組み合わせによって、人間を
ⅠwⅡ・・・ⅠとⅢが優れ、Ⅱが劣る。Ⅲに否定的で、Ⅱに肯定的。
ⅠwⅢ・・・ⅠとⅡが優れ、Ⅲが劣る。Ⅱに否定的で、Ⅲに肯定的。
ⅡwⅢ・・・ⅡとⅠが優れ、Ⅲが劣る。Ⅰに否定的で、Ⅲに肯定的。
ⅡwⅠ・・・ⅡとⅢが優れ、Ⅰが劣る。Ⅲに否定的で、Ⅰに肯定的。
ⅢwⅠ・・・ⅢとⅡが優れ、Ⅰが劣る。Ⅱに否定的で、Ⅰに肯定的。
ⅢwⅡ・・・ⅢとⅠが優れ、Ⅱが劣る。Ⅰに否定的で、Ⅱに肯定的。
の6つに分類できることに言及した点がエニアグラムの有益性であり、
その他のことはぶっちゃけMBTIの視点で見るほうが圧倒的に優れている
と言わざるを得ないという結論である。
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以前から言っているように、私はMBTIをかなり真実に近いものと推測している。
MBTIは明快かつシンプルゆえ、「間違い」という要素が入り込む余地が少ない。
たとえばジョブズやプチンというような有名人についても、
エニアグラムでは
「人によって見立てが全く一致しないのがデフォ」
という状態がずっと続いているが、MBTIならば
「ジョブズはENTJ、プチンはISTP」
でかなりの一致(全会一致に近い合意)を見せている。
(判定基準を発言ではなく行動に統一すれば、さらに一致度は上がりそう)
つまりMBTIは、たとえ現時点では疑似科学などと言われているとしても、
いずれは地動説のように常識化して共通言語となり得るだけのポテンシャルを
じゅうぶんに秘めているように見えるわけである。
↑ あえてポテンシャルなどという言葉を使って控えめに書いたが、私は本当は
「いずれゲノム解析などで証明されていくに決まってますやん。」と思っている。
なお人間は嘘つきだらけなので設問回答による分類は不能である。MBTIは要素分析である。
だが、現状のMBTIは必要条件であって十分条件とは言えない。
「コーラは甘い」は正しいが、甘いものは他にもありすぎる。
そこそこ「逆も言える」ものでなくては、わざわざ苦労して定義をする意味がない。
で、これを「必要十分」に近づけるために、
私は怪しさ満点の「エニアグラム」という分野にも
果敢に進出してみたわけであるが、長い研究の結果、
MBTIを補足し得る要素は上記の本能3分類の順列だけで、
他のものはあまりにも複合的・多面的すぎるために
「定義することも、共通言語化することも、たぶん不可能」
という結論にたどり着きつつあるというわけである。
しかし、エニアが定義不可能な要素を持っているからと言って、
本能3分類(の順列)という根本的原理については、
決して侮ってはいけないものであると思う。
ここには、真実に近くて、かつ代替不能なものが含まれていると思う。
人間は、MBTIの第8機能が一番劣っているとは限らない。
下位機能(特に第3~第8の機能)は、もとがカスすぎるぶん、努力や環境によって
優劣が簡単に逆転する。しかしMBTIは、その逆転のパターンを明確にすることが
全くできていないのである。
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上記について別の言い方をすれば、せっかくいいものが含まれているのだから、
エニアはせめてⅠⅡⅢの分類(とその順列)だけでも「共通言語化」できるように
なることを目指すべきであり、そうでなければ永遠にオカルト占いの域を出ない。
タイプ9がタイプ6のフリをするのはわりと簡単だ。
6や9に限らず、ⅠⅡⅢの同枠内での偽装はたやすい。
ぶっちゃけた話、根が嘘つきの人ならいくらでも偽装することができる。
本当に重要視している価値観は何なのか、それを知るには大量の個人情報が
必要で、本人が自ら公開している情報だけでは判断が不可能に近いのだ。
そんなふうに「人が隠したいと思っていること」を追求するより、
「何を目指してて、それによって性格を特徴づけているものは何か?」
について考察するほうが得策だし、そこがエニアの限界でもある。
各人の「長期の目標」をMBTIよりも体系的かつ明確にできることは、
エニアグラムの誕生理由に合致しているし、得意分野であろうと思う。
その方法として、私は「嘘」という要素をもう少し重く加味して、
いったん369を「Ⅲ族」として共通化してみるほうが得策だという結論に
達しつつあるというわけである。
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余談だが、かつて自称ビジネスパーソンな感じの人達の間で
「ビッグファイブ」という分類がもてはやされた時期があったが、
ちょっと小耳にはさんだ話によると、これが最近は
「ビッグエイト」なる分類に変化してきているという。
その「ビッグエイト」の項目は以下だそうだ。(6~8が追加の3つ)
1 明るいか、暗いか(外向的/内向的)
2 精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)
3 みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)
4 相手に共感できるか、冷淡か(共感力)
5 信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
6 面白いか、つまらないか(経験への開放性)
7 賢いか、そうでないか(知能)
8 魅力的か、そうでないか(外見)
上記コピペは、MBTIを知る者からすると
「ますますMBTIに似てきたね」
と感じるのではないだろうか?
というか、特に7番や8番は、なぜ最初にこれを捨てたのか謎だ。
(そうまでしてTやSeを否定したかったのか・・・?)
まあ性格分類の分野は、今後もテキトーなものが乱立するだろうが、
結局はMBTIに収束していくという流れが続くだろうと思う。
ただ繰り返しになるが、MBTIは決して十分ではない。
上記ビッグエイトでも、6番あたりはMBTIだけでは説明しづらいし、
1番の内向外向は、もともとMBTIが「体系的に説明できていない部分」である。
これらの「MBTIでは説明がつかない要素」がどこから来るものであるのか、
私はその答えがエニアグラムのⅠⅡⅢ分類(の順列6種)にあると思うわけで、
今後はこの部分についての研究とか論文とかがだんだん増えていくのでは
ないかと思う。(評価目的が「仕事」ではなく「幸福」とかになってくると、
このあたりに立ち入らざるを得なくなってくるはずからである)