「聖人君子でも千に1つは間違いを言い、愚者でも千に1つは正しいことを言う」
みたいなセリフを言った人がいた。誰だったっけ。
私は、このセリフを、
なんか怪しい「まこなり社長」という人の動画を見てて思い出した。
私は正直、まこなり社長の動画を見て、
「なんか見るからに胡散臭そうな奴やな・・・」
と思ったのだが、彼の解説で、非常に腑に落ちたことが1つあったのだ。
それは、【意識高い系】という生き物を、どう定義するかという話であった。
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意識高い系の人は、なんかしらんけど、バカっぽく見える雰囲気を持っている。
イメージとしては、ビジネス書とか日経新聞とかを読み漁って、
誇らしげに「受け売り」ばかり言ってそうな感じの人である。
ただ、彼らは努力家であることも多かったりして、
完全にバカと言い切れるかと言うと、そうとも言い切れない面もあり、
私はいまいちすっきりしない思いがあった。
このことについて、まこなり氏が以下のように解説していた。
マコ:
「意識高い系は、たいへんバカっぽく、見ていて恥ずかしい人です。
しかしこれは、避けては通れない道程なのです。
なぜなら、世の中に1000人の【事業家志願者】がいたとすると、
そのうちの100人が【頭でっかちの意識高い系】になり、
そのうちの10人が【自信過剰な実践者】になり、
そのうちの1人が【そこそこの成功者】になるという仕組みだから。」
マコ:
「自分自身(まこ)も、かつては鼻持ちならない意識高い系で、
バカ丸出しだったという自覚があります。
しかしその道程を経たからこそ、自分は実践に踏み切ることができ、
そして人より多くの実践ができたからこそ多くの失敗も経験でき、
成功のコツを多少つかんだと思います」
てな感じのことを言っていた。
胡散臭い奴であるが、私はこの解説だけは納得するものがあった。
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そんなわけで、
私は昔から「なんで意識高い系って、見ていてイラつくんだろなー?」
と疑問に思っていたのだが、この解説でスッキリしたわけである。
そうなのだ。
「意識高い系」のうちの何割かは、異常なほど頑なに、実践することを拒否している。
いつまでも経営学やら自己啓発やらの本を読んで、目を輝かせていたりする。
見てる方としては、
「しょうもない本の読み過ぎで、どんどん現実と乖離してってますがな」
と、本末転倒な姿にイラっとくるわけである。
で、意識高い人の9割は挫折して1割の人だけが実践に至るわけだが、
その実践者も、雑魚は1つか2つを手堅くやるだけで(←残念ながら私のことだ)、
勇気をもって多数の実践をしないため、ここで9割が脱落する。
結局、意識高い人のうちの1%だけが数多くの実践をして、
失敗しまくりながら成功のコツを掴むのだというのがマコ氏のストーリーなのだが、
もとをたどれば、
実は意識高い系になることさえ10人に1人しかなれないのであり、
残り9割は意識低いまま脱落するのだと。
(だからこそ、意識高い系に「完全にアホとも言い切れない何か」を感じるのかも
しれないと私は思った。意識高い人は、なんかポジティブなとことか、下を見ない
ところとか、見ていて身持ちのよい面もある)
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とまあ、マコ氏の解説がウソかホントかは各人の判断に任せるとして、
このような長い長い前置きを書いたうえで、
前回の続きで「孫正義のアカデミア授業」の動画を見てほしい。
孫氏はいつも通りの調子だが、彼の生徒たちの、意識高いっぷりがおもしろい。
孫氏などの「おもろいおっさん」は、そのやり方に賛否はあれど、
やっぱ無茶苦茶なことをたくさんやって、異常事態みたいな経験もあるからこそ、
話が「リアルかつ奇妙」で、おもろいんだろうな。
その点、私は「高打率な小粒力」とか言って手堅いことばかりやってきてるから、
そりゃまあ、あんまおもろない人間ではあるわな。w
ところで、マコ氏は何型なんだろうな。
私の知ってるENTJ3w4の若者に雰囲気が非常に似ているんだが、
動画を2つほど見ただけなので、いまいちよくわからなかった。
まあ、なんでもいいけど。
私はやはり、マコ氏はいまいち信用ならん感じが否めないと思った。
だけど、意識高い系の解説だけはちゃっかり頂戴させていただいて、
私も「クソ雑魚な実践者」を卒業すべく、手数を増やそうと思います。