今日、ふと
「バブルの頃って、1ドル何円くらいだったんだろ?」
と思って、調べようとした。
もしここで私に正しい知識があり、ちゃんと「円相場1997年」とかで検索したら、
「121円か、ふーん」
で終わっていたと思うのだが、
なぜか1985年と検索してしまったので、
240円という異様な数字が出てきてびっくりした。
まあもっと昔の固定相場だったころは360円だったわけだから、
それに比べれば驚くことはないわけであるが、
さすがに聞きなれない数字だったので、ちょっとびびった。
どうやらこの1985年に「プラザ合意」とかいうのがあったらしく、
日本は貿易黒字のことでアメリカにしばかれて、強制的に円高になったらしい。
↓この表、見えるかな?
このアホブログを見ている人は、この表を見て、どのような感想を抱くのであろうか。
私はこの表を見て、
「あれ? バブルって、なんか日本中で投機熱が高まりまくって、
国民が土地だの株だのが大好きになって総ギャンブラー化した
みたいな話かと思ってたけど、実はそうじゃなくて、
単に国民の多くが円高成金フィーバーに浮かれて気が大きくなり、
借金して買い物しまくって遊びすぎて爆死しましたって話なんじゃ?」
と思った。
(まあ、きっとそれは間違いで、バブルとは地価の話なんだろうけど、
背景的にはそういうムードだったんじゃないかと)
いや、だってさ、
240円だった1985年を基準したら、その後の約10年、ほぼ毎年のように
ひたすら外国のものがめっちゃ安く買えるようになっていったわけだろ?
そりゃ、外人にドル札の束を振り回して爆買いしながら
「ジャパン・アズ・ナンバーワンじゃー! 樽ごと酒持ってこーい!」
とかほざくアホが出てきてもおかしくないわな。
んで、そのあと95-98年くらいで日本が一気に滅亡したことについては、
「あれ?これって、円がクソ安くなって木とか鉄とかすらも買えなくなって
だんだん乞食化しつつある今みたいな状態ってことか?」
と思ってしまった。
そういえば、なんかここ数年「日本の生産性が~」という話題が流行っていたが、
この円安でさらに2割以上沈没したわけで、
いまさら3%とか5%とか向上したとしても、どうなん?
って感じになってきたな。
実を言うと、私はしばらく前までは密かに、
「若い人はさっさと海外行って稼げばいいのに、なんで残ってるんだろな?
ここまで金銭感覚に差があったら、さすがに僕でも行ってたような気がするで。
INTPでSiがクソ我が儘な僕には海外の飯は苦痛だろうけど、
むこうで究極に節約して帰ってきたら、会社とかも余裕で作れそう。
なぜ行かんの?皆どんだけ日本好きなん?」
とか思っていたりしたのだが、
なんかもう今に至っては、海外でもあまり高く売れなくなるかもと思った。
だってさ、外人から見れば日本でいくらでも安い労働力が叩き売り状態で
買えるわけだから、わざわざ出国した日本人を現地で高く雇わなくても、
「もうリモートで日本人を雇うほうが、同じ金で3人も雇えるもんね」
ってことになりそうな気がしない?
リモートがどうなのかっていう話もあるが、
仮にリモートという業態が実は非生産的だったと仮定した場合でも、
さすがに3倍も雇えるなら、どう考えてもそっちのほうがお得なような。
(・・・って、マスクの野郎も似たようなことを考えてるような気がする)
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ところで、こういう社会の話をすると、なぜか政府や日銀のせいにしたがる人が
やたらと多いのが日本という国であるが、
私は政府や金融のせいとはまったく思わない。
というのも、私は
「政治家が日本を良くすることができるわけないのと同様に、
悪くする能力すらもあるわけがない」(by 25歳の私)
と、若い頃からしみじみ確信しているからである。
いわゆる陰謀論の好きな人は、ある意味、政治家を高く評価しまくっていると思う。
陰謀論って、つまり「政治家や官僚が陰謀したら、すごいことができる」と、
なかば本気で思っているということだからな。
実際には、政治家はただのガハハオヤジ(I型を除く)だし、
官僚はただのマジメ君(E型を除く)が多いし、
社会に大きく影響を与えそうな奴など、そうそういない。
彼らにできる特別なことといえば、無駄なことに税金をできるだけ多く使い、
そのうちの10%を結託して掠め取るとかの、ハナクソみたいなことだけだ。
日本人は個々にはそんなにIQが低くないそうなんだが(むしろ高め)、
集団になるとすさまじく愚かになるという傾向があり、
私はそれが「エニア9化(=赤ちゃん化、暴走族化)」という現象だと
思うんだが、どうですかね?
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・・・あ。
思い付きをぐだぐだ書いたら、なんかちょっと陰気な話になってしまった。
わざわざ読んでくれた人には申し訳ない。
でもまあ、政治でもなんでも、現実から目を背けるのは良くないし、
誰かがどうにかしてくれると思うのも、大変よろしくない。
このような世界情勢であるからこそ、
我々日本人はますますしぶとく生き延びねばならないのである。
とりあえず、物作って外人に売るのはいいと思うぞ!
あなたも私の製造ランドへ来ないかね?
ちなみに、さっき偶然見たしょうもないサイトに載っていたデータでは、
製造がいいみたいなことが書いてあったぞ。
上記サイトから引用
【2012年の生産性比較@円相場108円】
1位・化学製造業=日本:アメリカ=141:100
2位・機械製造業=日本:アメリカ=110:100
3位・その他の業種=すべて負け(ITも 19:100で爆負け)
なのだそうだ。
(↑たぶんデータが嘘。マスコミとかのほうが化学より余裕で上位なはず)
残念ながら私は漬け物やみりんが理解できない化学オンチなのだが、
いちおう2位とされている機械製造だぞ。製造は楽しいぞ。
今では1ドル135円+なんで、上記の2012年からは2割ほど沈没してるわけだが、
せかせか物を作って外人に売りつけるには好都合かもしれんぞ?
(※巷で言われるように、観光業で爆買い外人を相手に稼ぐという手も
考えられるのだが、サービス業はもともとの能率が低すぎて微妙なのと、
そもそも景色とかの「土地資源」を売って儲けると、
必ず「その資源は誰のものなのか?」という見苦しい争いが地域内で起こり、
いわゆる産油国とよく似た不幸(=利権争い、独占、資源保護の強要など)が
地域内に大量発生することになるであろうと推測される。
したがって、この種の見苦しい内部抗争やお仕着せ強要が三度の飯よりも
大好きなE型の人達にとっては観光業は最高だろうけど、人間関係に特段の
楽しみを感じていないI型の人にとっては長期的には不幸へ直結した道
でしかないように私には思える。ゆえにここでは観光は除外して考える。)
製造については、私はかねがね
「ダイソーと中国人には絶対勝てないから勝負しない。」
が口癖だったのだが、最近は
「中国って、物が高すぎー」
ってしみじみ思うようになってきた。
そして、これなら頑張ればいつか追いつけるかもって気も
しないでもなくなってきた。
そのうち中国の物がもっと高くなったら、いよいよコジキジャパンの底力を
みせつけるチャンスが来るかもしれんし、来ないかもしれん。
てことで、まじで製造業どう?
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(追記)
間違えてた。2012年の円相場は108円じゃなくて、驚愕の79円だったみたい。
てことは、そこから45%も沈没してるわけで、化学も負けかいな。
やれやれ・・・。