INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

MBTI&エニアグラムのよもやまブログ

物理における「電気」

物理には、「電気」という分野がある。

みなさんご存じのオームの法則にはじまり、

高校では電界や磁界の計算とかが出てきたりする。

 

しかし、たいへん不思議なことに、

物理の「電気」が得意であることと、

実際に電気部品を扱う技能との間には、

なんか清々しいほどに関連性がない。

 

他の分野であれば、たとえば建築とか機械とかでは

物理で学ぶことと実際に行う作業の間に

何らかの関連性が感じられるものであるが、

電気に関してはそれが非常に少なく、

ぶっちゃけ物理の法則なんて1つも学んでいなくても、

たぶん電気の回路は作れる。

 

てゆうか、むしろ

学校で「物理の電気」を習っていないほうが有利かもしれない

とすら思えるフシがある。

 

まあこれは、考えてみればわりと当たり前の話で、

たとえばコンデンサーの容量の計算方法を知っていても、

実際にコンデンサーを使いこなすことはおそらくできない。

一方で、コンデンサーの使い方を知っていれば、

コンデンサー容量の計算方法など知らなくても何も困らない。

 

容量は部品の表面に必ず書いてあるのだから、

容量の計算方法なんかよりも

「こういう場合は何μFくらいのやつを使うのが良い」

という経験のほうが、はるかに有用になりがちなわけである。

 

ということで、

「電気」に対する接し方としては、

妙な数式などをこねまわしているよりも、

実際に部品をいじって経験を積むことのほうが、

その初動においてはるかに有利である

と言っても、おそらく間違いではなかろうと思う。

 

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と、まるでS型の経験主義者のような話を書いたが、

私は押しも押されぬクソN型であり、

実はそれほど経験主義というわけでもない。

 

むしろ逆だ。私は

いわゆる「電気好き」の人は、

論理性が破綻してる人の割合がむちゃくちゃ高くて、

そういう人が電気界の足を引っ張っている(閉鎖的にしている)

と思っており、

むしろ論理の重要性をあらためて感じる気持ちのほうが強く、

「経験主義の限界」のようなものを

ひしひしと感じていたりするのである。

 

 

・・・と言っても抽象的すぎて意味が通じないかと思うので、

ここでちょっと具体的な例を述べよう。

 

たとえばある人が、電球が点灯しないのを見て、

「電球が切れたみたいだから交換しよう」

と考え、交換をしたとする。

しかし、電球を交換しても点灯しなかった。

彼はこのあと、どうするか?

 

一般的には、以下のようなことを瞬時に考察するであろう。

 ①壊れていたのは電球ではなく、ソケットだったのかも?

 ②電線のどこかが断線しているのかも?

 ③電源に問題があるのかも?

 ④プラマイが逆だったかも?(LEDの場合)

 ⑤上記の複合があるかも?

 ⑥どうやって原因箇所を特定すればいいだろう?

 

しかし、論理性が破綻している人は、そのように考えない。

他の原因については一切考えることなく、

ほとんど思い込みだけで

 「なんだと、電球を替えたのにつかないじゃないか。

  てことは、あの電気屋め、不良品つかませやがったな!

  ちくしょう、電話して文句言ってやる!

  (ポチ、ポチ、ポチ・・・)

  おいゴルァ電気屋、ふざけんなよてめぇ!!!

  おまえ、○○(専門用語)のことわかってんのか?

  あと△△(専門用語)のこともわかってねぇだろ?

  ふん、まったく、このド素人が!!!

  (ブチッ)

みたいな謎の行動をする人が、

電気界隈には少なからず存在しているのである。

 

私はサービスと製造の両方に手を出している関係で

かなりいろいろな種類の変態を相手にするのだが、

サービスや機械の分野では、こういう人は非常に少ない。

電気という分野だけ、突出して多いと感じるのである。

(あ、待てよ、コンピュータ周辺も意外と多いような気がするな・・・。

 だから電気というより「電子」の界隈に多いのかもしれない。)

 

と言っても、私はべつに電気をバカにしたくて言っているのではく、

機械は機械で「精度バカ」という別種類の困った奴が存在して、

まあどっちもどっちだと思っているのだが、

話が発散するので精度バカの話はまた今度にする。

 

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さて、上記の話をしたのは、

「電気というジャンルにどういう人間が集まりやすいか?」

「どういう人が電気に向いているのか?」

という考察をしたかったからである。

 

謎行動の電気好きの人は、論理性が破綻しているという点から

「T5(=T七)が死んでる人」

が多いと考えられるわけだが、

このような人種はエニア的に以下の2種類が考えられる。

(1)ウイングが七の人

(2)統合が七の人

 

このうち、w七の人はなんだかんだで七に対する敬意があり、

間違ってもT七に論戦を吹っ掛けるようなことはしないので、

つまり謎行動をする電気好きに多いのは2番目のほうの

「統合が七の人」

ということになるであろう。

てことは、本体は以下のうちのいずれかである。

(ア)本体がT1(得意)で、分裂が4(得意)で、統合が七(苦手)

(イ)本体がT4(得意)で、分裂が1(得意)で、統合が七(苦手)

 

これ以上は理屈ではわからないのだが、

ともかく、統合は実にやっかいだということが

おわかりいただければそれで十分である。

 

分裂はその逆で、同じT1/T4でも「分裂が七」の人は

(分裂先である七のことを内心バカにしているので、)

無駄に数式や専門語を振り回したりすることは決してないけれど、

必要な原因調査や計算は的確にちゃんとやれる人が多く、

結果として経験と理論のバランスがとれていて、

電気の実務に向いてる人が多いような気がする。