しばらく前に、私はエニアグラムの表を作った。
内容は、
「統合・分裂の方向の決まり方」
(数字が増える方向と減る方向の、いずれが統合であるか)
についてだ。
統合分裂の話は、過去にも何度か書いてきた。
統合分裂についての通説(教祖の教え)はあまりにも滅茶苦茶であり、
不明点が非常に多いので、私も苦戦してきた経緯がある。
しかし最終的に、上記の(2)で書いたように、私は
「統合分裂はウイングによって決まる」
という結論に達したのであった。
ただそのとき、実は私は全タイプについて同じ法則が成り立つかどうかを
確認するため、18種類のサブタイプすべてについて、順番に検証していったのだ。
すると、おおむね法則通りであったのだが、時々違和感のあるタイプもあった。
そしてそれらをしつこく考察していくと、どうやら同じタイプでも
MBTI上の「E/I」や「J/P」が違うと結果が逆になっている
(たとえば同じ6w7でもISFJとESFJでは統合の方向が逆になる)
という、摩訶不思議な現象があることに気づいたのだった。
ここで、
「なぜエニアなのにMBTIの話が?」
と思うかもしれないが、実はMBTIにおいても、E/IとJ/Pのメカニズムは明確に
なっておらず、T/FやN/Sのような明快な分類とは異質であり、
強引に仮定されているにすぎない。
実際には、E/IとJ/Pは、エニアとかMBTIとかの縛りを超越したメカニズムなのだ。
(E/IとJ/Pには、「マイナス×マイナス=プラス」みたいな数学的な仕組みが感じられる)
ということで、まあ私も理由はよくわかっていないのだが、
ともかく当時、私は結果をまとめてみた。
ただあまりにも複雑なメカニズムであったため、私は
「これは我ながらゴミすぎる考察であり、こんなのを説明をしても、
読んだ人にとって1ミリも役に立たない」
という自己結論に至り、もはや説明を放棄してスルーしていたのであった。
(私はもともとTi型なので、人に説明(=Te)をすることはあまり
楽しくないというか、すぐにめんどくさく感じてしまう習性がある)
でも、今日たまたま図を発見し、せっかく書いたのをお蔵入りにするのは
もったいないと思ったので(←このセコさもTiか?)、
ひょっとしたら興味を持つ奇人もいるかもしれないという薄い期待を込めて、
載せておくことにする。
(いちおう、少しでもわかりやすくなるように、今回は色を塗ってみた)
しかし、あれだな。
載せてはみたものの、もはや完全に趣味の世界であって、
何の役にも立たない図だな、これは。
私としては、統合分裂で重要なことは
①人間の性格は、1÷7が循環小数になることとは一切関係ない。
②人間は皆、「14七」「2五8」「369」のグループについて、
どれか1つのグループに属している。
自分の属するグループ要素は基本的に得意分野であると言えるが、
しかしそのグループの3要素すべてが得意というわけではなく、
どれか1つだけ壊滅的にダメダメな要素があり、それを【統合】という。
(統合 = 尊敬しすぎて忌避してしまい、かえって経験値が低くなりがちな分野)
(分裂 = ナメすぎて傍若無人だが、気軽に遊べるぶん経験値が上がりやすい分野)
③人間は、統合については無駄に自己評価が高くなりがちである。
実際はダメダメなのにカンチガイしてると悲惨なことになってしまうが、
人は誰しも統合分野の自己認識は甘くなってしまうものなので、
いかにして客観的に判断するかが肝心である。
の3つであると思っているので、
図のような細かい仕組みなど、本当はどうでもよい。
しかし③の目的で、ひょっとしたら上記の図が役に立つことが
まったくないとも限らない。もし参考にしていただければ幸いである。