INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

MBTI&エニアグラムのよもやまブログ

これは妬みが生み出した不幸か?(時限)

私の近辺で、またひとり、博奕で身を滅ぼして去った人が出た。

 

仮にP氏としよう。

P氏は私より2歳下の、かつてはすごい勢いを誇った経営者であった。

性格はESTP7w8(五w4)で、よくいる「オラオラ系だけど優秀」なタイプである。

 

聞くところによると、どうやらP氏はカジノにハマってしまったらしい。

P氏は海外のカジノへ出かけ、最初は10万20万だった賭け金が

半年もたたないうちに数百万になり、

翌年にはトータルでおよそ1億円もスッてしまっていた。

それが銀行にバレて、融資を貸し剥がされて終わったとのことだ。

 

P氏は持ち株をすべて売り、退職金として6千万円をもらったものの、

借金を返済すると3千万しか残らず、

その3千万もFXによって秒で蒸発したとのこと。

おそらく、負けた金を取り返そうと思ったんだろうな・・・。

 

以前、【T型はF型に比べれば博奕耐性がある】みたいなことを書いたが、

P氏はおもっきしT型だったので、

T型には博奕耐性がありそうという推測はハズレだったようだ。

 

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それにしても、ギャンブルとは恐ろしいものだ。

 

約10年前、P氏と一緒に起業した副社長のQ氏のほうは、

4年前からP氏とは別会社となったが、

毎年着実に成長し、4~5千万ほどの黒字を上げ続けている。

(Q氏は節税とかまったく考えてないっぽい)

 

P氏だって、カジノなどに手を出さず、まじめに仕事していれば、

ほぼ同等の立場か、それ以上だったはずなのだ。

一介の平社員から転身して起業し、せっかく奇跡のような成長を

果たしたというのに、わざわざ固定収入を捨ててギャンブルに走り、

わずか1年で文無しにまで転がり落ちてしまうとはね・・・。

 

P氏は今では精神もすさみまくりで、ギャンブルをやめるように

諭したQ氏をなぜか逆恨みしており、あちこちで悪口を言って回って

いるらしい。

 

なおQ氏は、身銭を賭してP氏の会社を買い取り、6千万もの退職金の

拠出を銀行に願い出てくれた人である。

もしQ氏がいなければ、ずさんな会計をして、ろくに仕事もせずにカジノに

入り浸っていたP氏は、本来なら退職金などもらえるはずもなく

むしろ背任で訴えられてもおかしくないくらいだった。

しかしF型のQ氏はかつての仲間の不遇を悲しみ、怒り狂う銀行マンや

社員達を必死で説得して6千万もの退職金を工面し、

「これを使って何とか再起を果たせよ」

と、P氏に渡してくれたのだ。

(退職金は税優遇されるので、税引き後も5千近く残るはずである)

 

そんなQ氏の仏のような行動に対し、私は

「そんなの甘すぎて社員が怒るし、経営としても不合理になってしまうのでは?」

と言ったが、根っからのF型であるQ氏は

「でもずっと一緒にやってきた仲間だから、自分にできる限りのことを

 やっておきたかったんだよ」と言う。

理屈としてはおかしいというか、まったく理由になっていないような気も

しないでもないのだが、Q氏が言うと

「なんかいまいち納得できないけど、まあそういう考え方もあるわな」

と思わされてしまうから不思議だ。謎の説得力がQ氏にはある。

 

 

だがしかし、P氏はその金も秒で蒸発させ、今ではクソみたいな安酒を

飲みながら、あちこちでQ氏を貶めて回っているらしいから、

もはや精神が取り返しのつかないところまで崩壊しているのだろう。

 

あと、これは推測でしかないのだが・・・。

ひょっとすると、社内でのQ氏の人気というか人望に対して、

P氏はずっと「妬み」みたいなものを感じていたのかもしれない。

そんな理由でもなければ、P氏の行動は異常すぎるのだ。

(なんかWINKという2人アイドルの片割れの話を思い出してしまう)

 

そういう観点で思い出してみれば、むかし、私はQ氏を誘って2人で

飲みに行ったことがあるのだが、それを知ったP氏が露骨に不快そうな顔を

したことがあった。私としては、ただ単に

「経営仲間では珍しいI型のQ氏に、考え方とかを聞いてみたい」

と思ってQ氏を誘っただけなのだが、P氏からすると

「hizanoriめ、お前も副社長のほうが優秀だと思ってやがるんだろ!!」

みたいな受け取り方をしたのかもしれず、

ただならぬ気配を感じた私は、思わず

「いや、経理を教えてもらってたんだよ。Qさんは僕の経理の師匠だから。」

と、柄にもない言い訳をしてしまった。

だが内心では

「なんだこのP氏は、ESTPなのに変なところでめんどくさい男やな!」

と、非常に驚いたことを記憶している。

いま思えば、あれは兆候だったのかもしれない。

 

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その後のQ氏は、崩壊したP社の買い取りと6千万の拠出によって、

決算が1億を超える大赤字となってしまったのだが、

「おかげで来年から税金が安くなりますねって、銀行の人が言ってた」

と笑って言った。

こんなところで彼の口から節税の話が出ると思わず、私も思わず笑って

しまったが、これは普段から黒字のQ社だからこその余裕であり、

でなければ銀行員も言える話じゃないよなと思った。

 

適当な予測だが、彼の手にかかれば、ガタガタになっていた元P氏の会社も、

おそらく来年くらいには利益を出すようになるんだろうなーと思った。