今日は少々重い話を。
世の中には、
「付近に異性がいると、舞い上がってしまうタイプの男(女)」
が少なからず存在する。
明らかに挙動がおかしくなり、そわそわと落ち着きを失い、仕事はうわのそら。
意識の9割が女のほうに向いているのが、誰の目にもはっきりわかる。
そういう特性を持つ男が、おそらく3~5%くらい存在するのだ。
(5%って、かなりすごい数字だ)
いやもちろん、恋愛対象に対して上記のような挙動を示すのは問題ない。
というか、しかたない。人間は動物なのだからな。
しかし私が言っているのは、特定の相手に対してだけではなく、
ほぼ無差別に「異性」というだけでウキウキ/ソワソワしてしまい、
完全に平常心を失ってしまうタイプの男のことだ。
こちらの場合は、仕方ないという言葉では片づけられない問題が起こる。
こういう類の男が職場に混じると、非常にやっかいだ。
すべての仕事を差し置いて、無意識に異性の歓心をひこうとするので、
周囲には、彼のすべての言動が私利私欲/公私混同で行われていると映る。
やがて、「これは周囲に対するセクハラではないのか?」という声が出て、
処罰や解雇という、ぶっそうな方向へ話が進んでいくことになるのである。
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上記のような症状を、仮に【発情性自己制御不能症(仮)】と名付けるとする。
この病は、実はグラデーションになっていて、
よく観察してみると、わりと普通っぽく見える人物でも
「周囲に異性がいると、ちょっとウキウキしてる」
という傾向を示す人間は、3~4割くらい存在する。
ここまでなら、ほぼ問題ない。
しかし、そのうちの上位1割くらいの重度の傾向を示す人間が、
断トツで突き抜けた特性を示して、やばいことになるのである。
この病は、該当者の社会的評価をわずか数日で粉砕するほどの威力を持っているため、
該当者本人も経験的に危機感を感じていることが多く、
自ら進んで「男性ばかりの職務」を選びたがることも少なくない。
(重い機械を持ち上げる必要がある等、男性ばかりの仕事は案外存在するものだ)
自らの弱点を自覚し、自ら対処するのは、賢明な行動である。
しかし、そのために病は潜在化し、周囲はまったく気づかないという現象が起こる。
そして、あるとき病が露見したときには、周囲が全員ドン引きするほどの
桁外れの異常行動を次々とやらかすことになるのである。
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さて、ここまでの話は、
そういう人物を見たことがある人は
「あー、あいつのことか」
と思うであろうし、見たことがない人には
「意味わかんね」
ってなるであろうから、これ以上説明するつもりはない。
ともかく、そういう男は決して少なくないということだ。
で、私がずっと疑問に思っていることは、
「この病は、性格傾向とどうリンクしているのか?」
ということである。
経験的に言うと、
「周囲に異性がいると、ちょっとウキウキする」
というソフトな傾向を示すのは、圧倒的にE型に多い。
E型は人間に関心が強いので、そうなるのは理解できる。奇妙なことではない。
しかし、異常行動を示すほどの域になると、
必ずしもE型が多いというわけではなく、E/I同等くらいである。
私は最近、これはMBTIよりも、エニア的な価値観のほうが
関連が強いのではないか?と思うようになってきた。
ひょっとしたら、T3/T6/T9という群れる生き物に
ありがちな傾向なのかもしれない。
私がこれまで見た中で、最も重症だったのは、3w2と9w8であった。
どちらもSJ型で、硬派な職業や遊びを好む傾向があった。
その他にも、発情性のトラブルを起こす人は5%くらいいたのだが、
上記2名があまりにも突き抜けていたので、なんだか傾向がつかみにくい。
(また7w6の一部も強い傾向を示すので、これが私を混乱させる)
こういう話をすると、またエニアグラムのオカルト理論家から
「それは本能の3分類において、セクシャル盲点がどうのこうの」
とか言われてしまいそうなのだが、
それだと3分の1もの人が該当することになってしまい、人数がまったく合わない。
私が知りたいのは、業務に支障をきたすほどの域に達するのは
どういうメカニズムなのかということである。
私の観察では、発情性自己制御不能症(仮)は、一時的な現象ではない。
世の中には、「中高一貫の男子校出身の生徒が、卒業後に痛い行動を示す」みたいな
現象を見たことがある人も多いと思うが、それが一生続くということは稀である。
一方で、私が話題にしているのは、無差別な発情行動が長期にわたって職務に
重大な支障を及ぼす人物のことであり、男子校現象などとは桁が違う。
私が観察してきた限りでは、これらの人物は
経験による「慣れ」によって改善を示すことはほとんどなかったのだ。
私はなんとなく、「群れの習性」に関係があるのではないかと思うのだが、
私自身がw6で群れの適性を著しく欠いているせいか、
この問題を長期にわたって考えている割に、全然成果が出ていない。