私は、私の妻に、年収でたいてい負けている。
私は妻ESTJ6w5よりも「知的である」とみなされることが多いが、
こと金儲けの分野、特に「生涯収入」の分野では、
ぶっちゃけあんまし勝てる気がしない。
(てゆうか、こいつ、ちゃっかりしすぎ)
学生の頃、私はよく妻と「桃鉄シリーズ」という金儲けゲームをして
遊んでいたのだが、
妻にはだいたい8割ぐらいの確率でベコベコに負けていたので、
そのときからちょっとだけ嫌な予感はしていたのだが、
どうやら私は、金儲けの才能がないらしい。
てことで、金に縁のないやつほど金の話をしたがるというわけで、
私から見た「金儲けにおけるTeとTiの違い」を書いてみようと思う。
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【金儲けにおいて、最も大事なことは何か?】
こういうテーマを話題にして、なんか色んなことを言ってる人がいるよな。
「人脈が大事」だとか、
「エネルギッシュであること」だとか、
「数値化が大事」だとか、
「スピードが重要」だとか、
その他にも、いろんな人が、好き放題なことを言っている。
しかしだな、
こんなに答えが分かれるってことは、
つまり「設問がアホ」ということなんじゃないのか?
私は、設問がもっとしっかり定義されていれば、
答えはほとんど1つに決まってもおかしくないと思う。
私は、この種の設問の定義がめちゃくちゃになる最大の原因は、
金儲け論議が好きな人の集団が、
「大儲け」以外は金儲けとみなさない
という、かなり偏った集団であるからだと思う。
(そして大儲けした特定個人の特徴を考えるから、答えがバラバラになるわけだ)
私は、そういう偏ったフィルターを取り除き、
純粋に「平均収入」(正確には収入中央値)だけに焦点を当てて、
「Te型の平均収入はなぜ多いのか?」
という素朴なMBTIテーマについて、長年観察を続けてきた。
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前置きが長くなったので、単刀直入に結論を書こう。
私は、Te型の平均収入が多い理由は、彼らの
【出されたものはパセリでも食う】
という性質によるものだと、心から確信している。
(私は、これがSTJだけでなくNTJにも当てはまることを
いくつかのサンプルで慎重に観察した結果をもって、
このようなたわごとを書いている。)
パセリというのは、「おいしくない仕事」の喩えである。
利益率が低すぎるとか、手間がかかりすぎるとか、
リスクが大きすぎるとか、将来性がないとか、
様々な理由によって、とにかく旨味を感じない仕事のことを、
ここでは「パセリ仕事」と呼ぶ。
当たり前のことだが、
パセリを食っても、大儲けはできない。
(これはだいたい理屈でわかる)
大儲けした人の中には、パセリを食わない人も多い。
(これもだいたい見てればわかる)
しかし、
パセリを食ってさえいれば、だいたい平均以上にはなれる
(これは案外知らない人が多いように見える)
てことで、
この話を聞いたからって「やる気がわいた!」みたいな効果はなく、
むしろ萎える人が多いかもしれないが、
しかしこれはたいへん重要な観察結果であると、私は思っているのである。
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そういう私は、パセリを食うのが嫌いである。
特に、「ウェットな人間関係が絡みそうな仕事」とか、
「後からイチャモンをつけられそうな予感がする仕事」とかは、
食べかけても、「げー」って吐き出してしまう。
脳みそが拒否しており、食べたくないのだ。
いくら努力家のT5型でも、脳が拒否してることを努力するのは難しいと思う。
従って、私は、私のような者を販売担当者にしてはいけないと思う。
しかし逆に、出されたパセリを「食わずにいられないやつ」を
販売担当者にすれば、とりあえず会社はその業種で「平均以上」
みたいになれて、つまり死なないで済むことが多い。
パセリ嫌いの私がやるべきことは、
パセリを残すのが死んでもイヤな人に販売や受注を任せて、
そいつがパセリをむしゃむしゃ食うのを、
「見ないようにする」ことである。
食べてるところを見たら、
「おげー、そんなもん食わないでくれ」
って言いたくなる。
しかし見なければ、言いたくならない。
だから見てはいけない。
販売担当がパセリを食う様子を見ているよりも、私は外を見て
「ウェットじゃない仕事で、将来性もちょっとありそうなもの」
を探しに行くほうが、
私も苦痛じゃないし、よほど会社のためにもなる。
パセリ担当は、私がエサを探しに行く時間を、せっせと作ってくれているのだ。
だから何が何でも、私はエサを見つけて来なければならない。
パセリを拒否する脳みそを持ってしまった私としては、そう考えるより他にない。
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(追記)
私はふだんから「パセリでも食う」という言葉を口癖のように使っているので
上記のように書いたが、もう少し一般的に言い換えると、
「食える時に満腹まで食う」タイプが有利であるという話かもしれない。
その逆に、
「もっとおいしいものが出てくるかもしれないから、今は食べないようにしとこ」
みたいに考える人、つまり幸運の「余地」を残しておきたがる人は、
最も貧乏になりやすいタイプではないかと思う。
私は「対人リスク」が嫌なだけで、別に幸運を期待してるわけではない。
だからたぶんそこまで貧乏にはならないのでは?と勝手に思っているが、
まあどっちにしろ、妻にはまったく勝てる気がしない。
こいつのちゃっかりぶりは、まじでありえねー。
雨が降っても雪が降っても、カエルが鳴いてもカラスが鳴いても、
なぜかこいつが小銭をもらえる仕組みになっている。
(ちなみに財布は別々)
昔は、桃鉄なんか強くても、何の意味もないと思ってたのになあ・・・。
将棋とか戦争ゲーとかなら、滅多に負けないんだけどなあ・・・。