前回のプチン氏のような例外を除き、
5w6型の行動は、「社会の利益になること」が絶対的な基準である。
だが私がこれを言うと、私の性格をよく知る人ほど、
「いやいや、お前そんなイイヤツじゃねぇじゃん。
お前のは、ただの保身のための建前だろ?」
と言いたくなってしまうという現象が起こる。
うん、まあ、たしかにイイヤツじゃないんだけどね。
てゆうか、むしろ嫌なヤツなんだけどね。
でも、社会の役に立つ・社会の利益になると思うことを行動しているのは
「心底」からそう思っており、
私の中では1ミリも矛盾していないわけですよ。
この感覚は、5w6同志ならけっこう共有できそうなんだが、他の人からは
「何を言ってるんだこのアホが」
としか言われないので、ふだんは説明をあきらめている。
しかし、ごくたまに、なんとなくわかってくれそうな人にだけ、
私は以下のような絵を描いて、説明を試みることもある。
(説明しても、10人に9人は「ぽかーん」って感じだが、
10人に1人くらい、「それだ!!」って感動してくれる人もいる。)
【5w6のアイデア分類図】
・線の上側が「社会の益となること」、線の下側が「社会の害になること」
・原点(絵の中心)からの半径距離が「おもしろさ」を表わす
【以下、絵の説明】
私の脳みそは、様々な小粒アイデアをすごい勢いで発生する装置なのだが、
これらのアイデアを
「社会の利益になること」と「社会の害になること」
に分けると、だいたい半分半分で出現している。
脳みそに「社会の益になるアイデアだけ出してくれ」と言っても、
脳は全然言うことを聞いてくれない。
私の脳みそは、基本「おもしろいかどうか」だけしか見ておらず、
善悪の基準などフル無視して、ランダムにアイデアを出してくるのである。
で、子供の頃は思いついたことを適当にやって、
そのうち2割くらいがベタ褒めされ、2割くらいはボコボコに叱られていたのだが、
10歳を過ぎてだんだん知恵がついてきた頃、
私はこの絵を描きながら、以下のように考えたのである。
私:
【僕は、思いついたことの1割くらいしか実行できてない。
脳みそのペースが速すぎて、全部やるには時間がぜんぜん足りない。
今までは、「せっかく思いついたんだから、やらな損や」みたいな
感覚があって、せかされるようにアホな行動をしてたけど、
結局どうあがいても「全部やるのは絶対に無理」なんだから、
おいしそうなやつだけつまみ食いするほうが、得なんじゃないか?】
私:
【てことで、この絵の上半分のアイデアの中から、
適当によさそうなのを選んで実行すればいいんじゃないか?
そのやり方だったら、もっとアイデアが増えても「無駄」じゃないし、
上半分だけに限定したほうが選びやすいし、
何より、上側は途中で禁止されたり邪魔されたりしないから長期間遊べる。
すげーいい方法じゃん!こうしてみよ!】
・・・てことで、私は自分のアイデア分類法に惚れ惚れして、
以後ずっと、おおむねそのように行動しているわけである。
他人様から見れば、私の行動は
「人間が大好き!」とか「社会が大好き!」
みたいなプラスの感情から出てきた行動ではなく、
むしろ
「ウゼェ社会から叱られたり邪魔されるのにはうんざりだ」
みたいな負の感情からから出てきている行動であるのは見え見えなので、
感情を重視する人が私を見ると、「何コイツ最悪!きもっ!」と思うわけである。
しかし、このアホブログを見てくれている人にはわかると思うが、
私は一度やりはじめたことを「メチャしつこくやり続ける」という傾向があるので、
私が「上半分から選ぶ」と決めた場合の徹底ぶりも、
なんとなく想像してもらえるのではないかと思う。
そんなわけで、一見矛盾するように聞こえるかもしれないが、
「めっちゃ嫌なヤツが、社会の利益を考えることを、誰よりも徹底して行う」
ということも、論理的にあり得ないことではなく、
つまり私の中では矛盾していないのである。
論理系の話なので、感情の人にはなかなかわかってもらえないわけであるが、
(まあ、わかってもらいたいとも全然思っていないのであるが、)
日本には「思いやりのある強盗」みたいなうんこ野郎が多すぎるので、
たまには私のような
「心は腐っているが、行動だけはちょっと善風味」
みたいなやつがいても、
行動が強盗のヤツに文句を言われる筋合いはないと、私は思うのである。
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ただ、前回プチンの話を書いていて少し思ったんだが、
これって、実はちょっと、やばい思考法なのかもしれんな・・・。
なぜかというと、たとえば「そのへんの木に火をつけて燃やしてみたい」
とかのしょうもない悪事はすぐ飽きて退屈になるけど、
「多数決の鬼になって、クソな政治家どもを全員しばいてみたい」
とかだと、わりとおもしろそうなので長期間楽しめてしまい、
「善悪的に微妙かもしれんけど、一番おもしろそうやからやってみたい!」
っていう結論になってしまう奴が、いないとも限らないわけである。
あるいは、Ni型のアイデア貧者の人だと、
「めっちゃおもろいアイデア思いついたけど、明らかに下半分系やな。
でも別のアイデア考えるのめんどくさいし、下半分でもなんでもいいから、
とにかく一番おもしろそうなコレを、死ぬまで実行しまくろう」
とか考える奴も、いないとも限らない。
私は自分の「アイデア分類法」を、少年のころから名案だと思ってきたが、
プチンのせいで、ちょっとだけ自信がなくなった・・・。
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(追記)
以上で終わりのはずだったんだが、
なんか読み返してみたら、ちょっと自分を美化してないか心配になったので、
バランスを取るために、本当に心が腐っている証拠のエピソードも書いておく。
★エピソード1「夜景」
むかし、夜景のきれいな店で、妻と食事をしていた。
熱心に景色を見ている私に、妻が言った。
妻:「珍しいやん、ここの夜景がそんなに気に入ったん?」
私:「えっ?夜景?
いや僕は、この街を爆撃で焼くには何円必要かを計算してたんだけど」
妻:「まじでドン引きやわ。食欲なくなった、どうしてくれる?」
(※言い訳)
私は当時会社員で、社内で「あらゆることを誤差25%で推算してみせる」
とかテキトーなことを豪語してたので、地味にその練習をしていただけで、
別に街を焼きたいとは心底から1ミリも思っていなかったのだが、
妻いわく「練習のしかたがクズすぎる」とのことであった。
★エピソード2「誘拐」
7歳の私は、テレビで誘拐犯が雑誌を切り貼りして脅迫状を書くのを見て、
ナニコレめっちゃおもしろいと思い、さっそく妹と一緒に
「じ・じ・い・の・命・は・あ・ず・か・っ・た。
ぱ・ん・屋・の・横・の・電・話・ボ・ッ・ク・ス・に・百・万・円
も・っ・て・こ・い。」
という切り貼り脅迫状を複数作って近所にばらまき、大騒ぎになって
捕まった。妻のコメント:
「今では笑える話wとか思ってるかもしれんけど、ドン引きすぎて笑えません」
読んでる人にまでドン引きされたら嫌だから、この記事はあとで爆破するかも。