INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

MBTI&エニアグラムのよもやまブログ

INFJの父は、一発逆転に成功した(のか?)

こないだ、週末起業をやっているという3人の若者(全員31~32歳)と話をした。

3人のMBTIは、「ISTP5w4、IxTP5w4、不明」である。

3人とも本業があり営業職をしているが、いわゆるFIRE(早期退職)をしたいので、

週末に3人で集まり、情報を共有しながらがんばっているのだという。

資金は、それぞれ副業バイトをしながら貯めたお金(各600万~1000万)だ。

 

これを聞き、私はおもしろそうな若者達だと思った。

新卒から約10年で、しかも全員妻子持ち。

その条件で資金を貯めるのに、さぞ苦労しただろうなと思ったからである。

 

だが、最初は小売業の共同経営をやっているのかなと思ったのだが、

どうもそういうのではないらしい。

中身を聞いてみると、品薄になりそうな商品を買い占め、それを通販モールとか

フリマサイトで高値で売るという、ハナクソみたいなことをやっていた。

なんとかいうヌイグルミが高く売れるとか、カードやらゲーム機がどうとか、

目を輝かせて話していた。

 

私は「それ、ちんけなダフ屋と同じやんけ・・・。」とガッカリしたのだが、

そんなことは顔に出さず、冗談を言いながら話を続けた。

他には、3人で低脳なオンラインサロンに入り、サロンの主が主催する

転売用商品の展示販売会に遠征したりしているのだそうだ。

その他にも、いわゆる不労所得チックな収入方法である大家やら投機家やら

胴元やらになる方法を、あれこれと楽しそうに語っていた。

(私が心底がっかりしたのは言うまでもない。でも顔には出さなかった。耐えた!)

 

このとき、3人が何度も口にしていたのが、「一発逆転」という言葉である。

私には、それほど逆転せねばならないような状況にも見えなかったのだが、

会社勤めが苦痛で仕方がないため、とにかく一発逆転して辞めたいのだそうだ。

 

この日私は、彼らの欲求が、世間で言われる「ジェネレーション問題」みたいなもの

とはまったく関係のないものであることを確信した。

私はこれまでは、【ジジババが多くて若者が損をしている】という話を聞くと、

「まあそうだよなー、気の毒だよなー」と思っていたのだが、

少なくともこの3人について言えば、彼らはたとえ私より先に生まれていたとしても、

やっぱり同じことを言っていたに違いないと確信したのである。

なぜなら、実は私の父(INFJ4w5)が、ずっと彼らと同じようなことを言って

生きていたからである。

 

ちなみに私の父は、この生ぬるい若者達とは違って、本物のクズであった。

父は他人を騙すことを1ミリも罪と思っておらず、むしろ生きる目標であった

とさえ言えた(騙すことは知能の証明と考えているようだった)。

この3人も、もし父に会っていたら、瞬殺で食われていただろう。

現状に不満を持つ者は、みな父の笑顔の餌食になるのだ。

 

もし3人が父に会っていたら、おそらく3人はすぐに父の大ファンになり、

先を競って父に連絡先を伝え、いずれ父の養分にされていたに違いない。

私は思わず父の顔を思い出した。

最高に人の良さそうな笑顔で振る舞いながら、くるりと私のほうを振り返り、

決めゼリフである「な?カモやろ?人はこうやって釣るんやで」とつぶやくあの顔を。

 

そんな性格なので、父は家族からめちゃくちゃに嫌われていたのだが、

私とだけは例外的に仲が良く、よく仕事の話をしていた。

(父の会社の社員ともよく遊んでいた)

父は、世間的に言えば、いちおう「一発逆転に成功した人」のうちの1人

と言えるのかもしれない。

父は大学中退後の10年の半分以上を雀荘で廃人として過ごした後、

35歳で年収2000~2400万の定収入を手に入れ(一発逆転?)、

晩年は下がったがそれでも最低1200万以上の固定給をキープし続けたからである。

 

しかし父は、成功したあとも、やっぱり一発逆転を狙っていた。

なぜ成功したのに逆転を狙うのかというと、父は状況を

「もはや大逆転しないと、どうにもならない」

という状況にしてしまう天才だったからである。

 

私の実家は、逆転前も逆転後も、何度もサラ金屋に差し押さえられていた。

「なぜ収入が多いのに差し押さえ?」と思うかもしれないが、

競艇だけで毎月100万はスっていたのだから、ある意味当然の結果である。

50代で他界(競艇場で死亡)したが、そのときの父の預金残高はわずか1万円、

財布の中にあった未発走の舟券は全てハズレており、

そしてサラ金から多額の借金がある有様であった。

 

ここでちょっと、冷静に考えてみよう。

なぜ、一発逆転をせねばならないのか?

それは、わざわざ進んでビリになるように行動するからである。

周回遅れにならなければ、そもそも大逆転する必要がないのだ。

しかし父は、気がつくと必ずビリになる天才だった。

一発逆転して、自分は商売の天才だと自惚れても、結局は何も変わらなかった。

頭の使いどころを間違っているとしか、いいようがない。

 

父は、ずっと私に言っていた。

「商売は人間のクズがやることやから、お前はやるな。学者になれ」と。

「ワシは会長の飼われ犬、つまらん人生や。お前は国家の役に立つを仕事しろ」と。

こうして現状に不満ばかり言っていたから、他人の不満を煽るのも上手だったのだ。

 

私は言いつけにそむき、学者にならずに設計者になり、

ついには商売人となっているのであるが、

そもそも父は学費すらまともに出さなかった(近年問題になって

いるが、私もいわゆる奨学ローンを返済していた一人である)ので、

私は自分をさほど親不孝とは考えていない。

 

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総じて私は、INFJ4w5が好きではない。INFJ4w5は根本的に嘘つきであり、

他人に分け与えることを決してせず、騙して巻き上げることしか

考えてない奴が多すぎるからである。

 

これは、父に対する反発で言っているのではない。

DaiGoとか見ればわかるだろう。

彼は羨望を煽って吸い上げるだけで、分け与える愛は持っていない。

(なお父は、クズだとは思ったが私にはあまり被害がなかったし、

 私に対してはけっこう正直だったから、あまり嫌いになれなかった。

 たまに寿司を買ってきてくれたし。)

 

騙し屋の手口は、いつも同じだ。

①まず不満を煽り、②それから羨望を生じさせ、③焦りを煽ってサインさせる

のである。この手順のうち、最も肝心なのは①の不満だ。

騙し屋に煽られて現状に強く不満を持ったら、もう術中にはまっている。

 

冷静に考えれば、騙し屋に煽られて感じた「不満」の内容は、

たいていが「簡単に解決できるもの」ばかりである。

複数の不満要因が絡んでいても、一つずつ冷静に解決していくならば、

その1つは1年もかからずに改善されるだろう。つまり5つの要因が

あったとしても、5年以内に解決できる程度のものなのである。

しかし騙し屋はすかさず②の羨望(妬み)を生じさせることにより、

③一刻も早くその状態になりたいと思わせて、サインをさせるのである。

 

この手口に最もハマりやすいのが、ISTP5w4だ。

彼らは疑えば疑うほど、迷えば迷うほど、必ず騙されるほうの選択をする。

自分の思考が、欲望に支配されていると気づかないからである。

(NT型の5w4も虚業に転びやすいが、夢想が壮大すぎてなかなか実行されないため、

 時間以外のロスがS型よりも少ない)

 

カモの特徴は、よく父の会社に行って観察してきた私の主観では、

 (1) 継続が苦手で、近道をして一足飛びの変身を夢見るタイプ

 (2) アーリーマジョリティの消費属性を持ち、自分は情報が早いと思っている

 (3) 未来予想力が致命的に弱い(自己の願望と予想の区別がついていない)

の3つのうちのいずれかである。

(ちなみに父に一番騙されていたのは、父の会社の社員達だった・・・。)

 

しかし、私がこういうことを言っても、騙される天才である当人達は

私のことをウザがるだけで、みな父のような人の大ファンになっていく。

(そして絶望へ導かれる)

 

私は、頭では「すぐ騙されるようなアホは、どうなろうが放って置けばいい」

と思うのだが、なまじっか5w6特有の「あなどれない4力(=粘着力)」があり、

同時にw6特有の「忘却能力の欠如」という欠点があるので、

そういう状況を見ると気になってしまい、頭から離れなくなる。

で、だんだん凹んでブルーな気分になってしまい、私の武器であるNeが

うまく働かなくなってしまうので、まあとにかく嫌なのである。

 

世間では「騙されるな」という言葉は言えば言うほど嫌われるので、

リアルではできれば言わずに耐えるように努力している。

しかし、なんか腹の虫がおさまらないので、ここに吐いておく。

カモの騙されポイントである上記(1)~(3)について、私が思う対策は以下だ。

 

(1) 一足飛びの変身を夢見る悪癖

 ⇒「今すぐに大変身」という思考こそ、凡庸になるための王道コースである。

  (そんなすぐにできることなら、他人にもやれてしまうではないか)

  そうではなく、大変身なんてしなくても、1年で1個、5年で5個の不満を

  解消していけば、自分の環境は普通に快適になっていくはずなのである。

  (NがうんこなのにESTJの年収が上がり続ける理由は、これである)

 

(2) 自分は情報が早いと思いこむ悪癖

 ⇒誰かが教えてくれたことは、100%確実に、もう広く知れ渡っている。

  そういう誰でも知れることでも、あらゆる分野において即座に60点以上取れ、

  かつ70点以上は無駄だと思えるなら、ゼネラリストとしてやっていける。  

  逆にスペシャリストとして生きるなら、誰も教えてくれない情報を、自分にしか

  できない手段で集めるという作業を繰り返していくしかない。

 

(3) 未来予想力がないのに、群衆の行動を予想したがる悪癖

 ⇒ とりあえず、グラフで未来予想をするような人は絶対にアウト!!

  (グラフと統計は、アホが扱ってはいけないツールである)

  人の行動の予想は、つまり人間という粒子がどう動くかという計算は、

  単純なグラフではなく複雑な流体シミュレーション計算であり、

  脳内にその計算機を持つのはENTJだけなのだ。

 (つまり私も得意ではない。が、グラフで未来予想は死んでもしないぞ)

 

  また統計に弱いなら、まずは最小2乗法とかの実践統計から勉強するべきで

  あって、「F型が話す数学など正しいはずがない」と気づくべきである。

  これらの話の意味がわからない人は、「宗教教祖・自己広告・金融布教」の

  3つを生業にしている人には近寄らないほうがいい。特に、「胴元側になれ」だの

  「貸す側に回れ」だのの誘いは、ENTJの手先となったポン引きINFJの常套文句

  であることに、瞬時に気づかなければならない。

 

まとめ。

人間のどす黒い本性など、兵藤和尊にしか知りえない。

STJ型みたいに手堅くケチに生きろとは言わないが、

とりあえずポン引きのINFJに憧れるのだけはマジであかん。

それこそ時間の無駄、周回遅れになる第一歩だ。

 

よく見ろ。その騙し屋は、あなた以上に絶望感に追われている。

騙し屋の真似をしても、行き着く先は絶望だけだぞ。