愚かにも「岡田としおチャンネル」の有料会員になってしまった私だが、
ISFJの岡田の話は、F型の考え方がよくわかるのでおもしろい。
彼の動画は、西村ひろゆき氏の動画とともに、私が苦痛とする事務作業の
お伴として、ラジオ代わりにさせていただいている次第である。
で、その岡田氏の話のなかに、現代の【飲む・打つ・買う】という話があった。
説明するまでもないと思うが、「飲む=酒、打つ=博打、買う=売春」
のことである。飲む打つ買うは非常にわかりやすい言葉で、実際、
昭和の時代にいた「救いようのないおっさん」の99%が、
この3つのうちのどれか(又は複合)で身を持ち崩していた。
博打で借金をする人は、当たり前のように会社の金を盗む。
酒におぼれる人は、酒によって勤怠状態が急激に悪化する。
女にハマる人は、女で頭がいっぱいになって業務への興味がゼロになる。
こういう過程を経て、結果として【会社をクビになる】というのが
昭和型破滅の典型パターンだったわけである。
しかし岡田としおによると、この3つは現代では姿を変え、
(そもそも会社クビ=破滅という時代ではなくなったこともあり、)
現在では以下のものになっているのだそうだ。
・飲む = ネットコンテンツ
・打つ = FXなどの金融商品
・買う = 夢、やりたいこと
岡田によると、今の日本は、中国の清がアヘンで滅んだときと
非常によく似ているのだそうだ。
ここまでは、岡田としお氏の受け売りである。
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これを聞いて、私は昭和と現在の違いについては「ほー、なるほどねー」と
思ったりもしたのだが、「夢」のグループ分けには少し違和感を感じた。
そして、
「これって、なんとなくMBTIに関係ありそうだし、本当は
破滅要素は3つじゃなくて4つだったんじゃなかろうか?」
という素朴な疑問を感じ、考察してみた。
で、私なりの修正版を考えてみたのが以下である。
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MBTIから見た【身を持ち崩す4要素】
「飲む・打つ・買う・歌う」
以下、それぞれについて述べる。
①飲む:薬物のこと(N的分野)
薬物は化学の産物である。つまりN的な産物である。
従って、N力が貧弱なS型諸氏がハマってしまう罠である。
いや、もちろんN型でも、スティーブジョブズENTJのように薬はやる。
というか、むしろN型のほうが手を出しやすいのかもしれない。
しかし、N型は薬で破滅するには至らない。
なんだかんだで、N型は薬品の危険を推測できる想像力を持っているし、
そもそも身体力が貧弱なため少しの量で効果が得られるからである。
野球の清原ESTPがシャブにハマったのは、彼が強靭な身体を持つS型であり、
しかも薬の危険メカニズム(=耐性)を自分の脳で想像することができないから、
あのようにトコトンまでエスカレートしてしまうわけである。
②打つ:賭け事のこと(T的分野)
賭け事は思考の産物である。つまりT的な産物である。
従って、T力が貧弱なF型諸氏がハマってしまう罠である。
もちろんT型もギャンブルはやるのだが、というかむしろT型のほうが
賭け事を好む生き物なのだが、T型は博打で破滅するには至らない。
たとえばT型のおっさんが「事業」というギャンブルを行っても
周囲から廃人とはみなされないし、失敗しても破滅とはみなされない。
なんだかんだで、T型は、博打の節度を知っているからである。
ちなみに、私が幾度となく参加した不動産競売の経験から言うと、T型で
一番ギャンブルが弱いのはI○TJ型である(恨まれそうなので伏字にする)。
おそらく未来予想と願望を混同しやすいためであろう。しかし彼らは稼ぐ力を
持っているので、手持ちの金を失っても十年くらいしたら平気で復活する。
だがF型の場合は違う。大金を失ったNF型は、もう働く気力を持っていない。
負けたときのダメージが、F型のほうが大きいのである。
F型は、もともとはT型ほどギャンブルを好まないのだが、一度ハマると
ブレーキが利かずに破滅するまで突っ走ってしまいがちである。
たとえば、勤務中に何度も先物相場をチェックしてしまい、仕事にまったく
身が入らなくて大顰蹙を買ったりするのは、だいたいF型である。
(T型の場合は、「それはそれ、これはこれ」で普通に仕事する人が多い)
③買う:恋愛のこと(F的分野)
恋愛は感情の産物である。つまりF的な産物である。
従って、貧弱なF力を持つT型諸氏がハマってしまう罠である。
もちろんF型も恋愛はやるのだが、というかむしろF型のほうが
派手に浮気などをしまくっているのだが、彼らは破滅するには至らない。
なんだかんだで、彼らは節度を知っているからである。
F型は、ヤバくなったら速攻で退却して、また別口で楽しむだけの余裕がある。
T型はF型ほど色恋を好まないのだが、一度ハマるとブレーキが利かずに
のめりこんでしまい、破滅するまで突っ走ってしまいがちである。
④歌う:美術や音楽などの芸術のこと(S的分野)
芸術は感覚の産物である。つまりS的な産物である。
従って、貧弱なS力を持つN型諸氏がハマってしまう罠である。
もちろんS型も芸術はやるのだが、というかむしろS型のほうが
次から次へと芸術分野を楽しみまくっているのだが、
彼らは破滅するには至らない。
なんだかんだで、彼らは芸術の節度を知っているからである。
N型はS型ほど芸術を好まないのだが、一度ハマると
ブレーキが利かずに破滅するまで突っ走ってしまいがちである。
結婚したあとで「やっぱ俺ミュージシャンになる」とか言い出して仕事を辞め、
懐妊した奥さんから愛想を尽かされるのはN型である。
あるいは、パソコンの箱の形に異常に固執してウザがられ、ついにはアップル
から追放されてしまったジョブズも、この病の仕業であったと言えそうだ。
(ジョブズの場合は、後に「美術はS型に頼る」という術を学習して
みごとに復活するわけであるが)
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以上、一般的な傾向について推論を述べた。
もちろん例外はあり、たとえば漫画家などはS型よりもN型のほうが多い。
しかし漫画やアニメは美術に比べると若干「記号」的な分野であるし、また
「夢やぶれた場合の破滅度合い」は、上記傾向の通りではないかと思われる。
いずれにしろ、岡田氏は「夢」という破滅要素を「買う」という分野の中に
入れてしまったが、そうではなく、別途に何かS的な分野(N型が破滅する分野)
が存在するのではないかというのが、今回私が考えたことである。
(ひょっとすると、それが「ネットコンテンツ」なのかもしれない。やべぇ)
ただまあ、今回はかなり強引かつ浅はかな考察だと自分でも思うので(特にN/S)、
ここに書いたことは、読んだ人が自分なりに修正していただき、
自分のハマりやすい罠を警戒するための小道具にでもしてもらえれば幸いである。