INTP5w6による性格タイプ雑記ブログ

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ISTJの第2Teについての考察

前回私は、第5Teの分際でありながら、恐れ多くもISTJの第2Teに

疑問を投じたのだが、そのことについて、しつこく考えていた。

 

まず最初に頭に浮かんだのは、以前見た武士の家計簿という映画のことだ。

長くなるので細かい内容は省略するが、ひとことで言うと

「親が作った借金を、40年かけて返済した武士の話」

みたいな感じの、実におもしろい映画である(見るべし!)。

 

私は、この映画にはお金に対するISTJの熱い思いがこめられている

と思った。そしてその熱さとは、

 ① 帳簿のゴマカシはお金に対する冒涜であり、絶っっ対に許さない

 ② 帳簿の予定を実現するためなら、ドケチライフはいささかも苦ではない

という2つの情熱である。

 

この映画で、主人公は収入アップはしていない。

ひたすら節約を40年続けることで、ついに親の借金を返したのである。

彼の人生は、節約と返済がすべてであった。

しかし老いた彼は、自分の人生を1ミリも悲観していなかった。

むしろ、帳簿の実現を堪能した、充実の人生であったと思っているようだった。

 

このことから、ISTJの第2Teは、

 ① お金を、贅沢をするためのものと思っていない

 ② 収入よりも、支出のコントロールを得意とする

ということが言えるであろうと考える。

 

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ISTJについて、次に思い出したのが、

かつて東京都知事のマスゾエスネオESFPが大炎上したとき、

彼の擁護者がマスゾエをかばうために言った

「そのセコさを都政に活かしてください」

という言葉である。

(結局、マスゾエはセコの才能を活かす前にクビになってしまったわけだが)

 

ここで、「セコ」と「ケチ」は別のものであり、

その正式な定義は知らないのであるが、ここでは

「セコ」:わずかな利得を得るために、小ずるいことをすること

「ケチ」:わずかな支出を減らすために、いじましいことをすること

と定義してみることにすると、

セコの代表選手はSFP、ケチの代表はSTJであると言えよう。

 

ISTJは、ケチについては天才的才能を持っている。

そしてその才能は、たぶんESTJよりも優れている。

問題は、その才能を

「自分のためだけに使うか、周囲の人のためにも使うか」

ということである。

 

私は個人的に、

ケチの成果を取引相手にも享受させてくれるISTJは「ISTJの上」で、

その逆に、ケチの才能を自己のためのみに使い、

取引相手にはむしろセコ術を行使しまくるISTJは「ISTJの下」

であると考えてみることにした。

 

私はISTJの才能と情熱を信じているが、

残念ながら、他の類型と同様に、ISTJにも「下」は存在するだろう。

ただ、ISTJの帳簿観念は卓越しているため、ケチ面では「下」でさえも優れる。

上と下の違いが表れるのは、セコの面である。

 

ぶっちゃけ、ISTJには、セコの才能は感じられない。

なにしろNi(騙す才能)がないためセコを行う際の「手口が丸見え」だし、

芸術性がないから「よいものを高く売る」ための説得力にも乏しい。

結果として、なんか「気持ちよく払わせる才能」みたいなものが乏しいのである。

 

従って、優れたISTJと優れていないISTJの違いは、苦しいときに

未熟なセコ術を安易に発動してしまうかどうかで見極めることができる

(未熟なセコ術を使いたがるISTJは下、セコは使わず得意のケチで勝負するISTJが上)

・・・というのが、私が今回考えた結論である。

 

てことで、私はISTJに言いたい。

「そのケチ術を、どうか私のためにも使ってください」

「たいして上手でもないセコの術は、使わないでください」

と。

 

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ケチを社会のために使った好例は、徳川家康ESTJや徳川吉宗ESTJであろう。

現代でいえば、ドイツのメルケルESTJであろうか。

その手法に賛否はあれど、ともかくESTJは財政を立て直す天才である。

(ただし、彼らは財政の再建を果たしたら、その見返りとして、

 今度は自分の贅沢のために報酬や特権を要求してくる側面もある)

 

一方でISTJはというと、そもそも目的が社会のためではない。

また、ESTJのような贅沢を望む気持ちは、もとからあまり持っていない。

多くのISTJは、全てのお金を彼らの奥さんであるINFPにあげてしまう。

実に惜しげもなく、恩着せがましくもなく、あっさりあげてしまう。

そして、奥さんが慈善活動をすることでお金が社会に還元されることはあるが、

基本的にISTJは、特定の目的に使うためにお金を貯めるというよりも、

「すばらしい帳簿を作り続けること」自体が最高の楽しみであるように見える。

彼らが他者に求める見返りは、しいていえば、奥さんからの愛だけなのである。

(彼らが白馬の王子様と呼ばれるゆえんであろう)

 

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ところで、昨今のように日本全体が貧乏になってきたり、

コロナの影響等で収入が減り始めた場合には、

ISTJはいかなる行動をとればいいのだろうか?

武士の家計簿よろしく、「さらなる節約」をするのが正解なのだろうか・・・?

 

私もISTJの立場に立って考えてみたのだが、これはなかなか難しい。

焦る気持ちもわからんでもない。

 

しばし考えてみたが、私にはよくわからなかった。

まあこのへんが、しょせんは第5Teである私の限界ということだと思うが、

本家のISTJ諸氏には、なんかわからんけど、ぜひがんばってもらいたいものである。